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電気圧力鍋のティファールとアイリスオーヤマを比較|選ぶ基準

電気圧力鍋のティファールとアイリスオーヤマを比較|選ぶ基準 電気圧力鍋
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献立と分量まで本体に任せたいならティファール クックフォーミー 3L(CY8768JP)、白米6合と卓上鍋の使い回しを取るならアイリスオーヤマ KPC-MA4が選びやすい組み合わせです。

私も最初は「ティファール=多機能、アイリス=大容量」とざっくり分けていました。ところが両社の取扱説明書まで読み比べると、予約の動き方や手入れの部品構成に、その区分けでは見えない差がありました。

私は共働きの家事分担をきっかけに、調理家電の公式仕様と取扱説明書を突き合わせて向き不向きを整理してきた、メーカーとは利害のない第三者です。この記事の数値は、両社の公式サイトの仕様表と取扱説明書(いずれも2026年9月に確認)に書かれているものだけを使っています。

ティファールとアイリスオーヤマの電気圧力鍋はどっちを選ぶべき?

献立ごと任せるならクックフォーミー3L、量と使い回しならKPC-MA4

帰宅後に献立を考える余力がない人はクックフォーミー 3L、ご飯を多めに炊いて鍋料理にも使いたい人はKPC-MA4が合います。

クックフォーミー 3Lは本体に250レシピを内蔵し、人数を選ぶと材料・分量・手順を液晶に順番に表示します。KPC-MA4は満水容量4.0L・白米6合炊きで、自動メニュー80種類と手動メニュー6種類を持ち、ふたを開けて使うなべモードもあります(各社公式サイトと取扱説明書の記載)。

「ブランド」ではなく「型番」で比べないと話が噛み合わない

ティファールの電気圧力鍋には、レシピ内蔵のクックフォーミーと、ボタン操作中心のラクラ・クッカーという性格の違う2系統があります。アイリスオーヤマも、公式の電気圧力鍋特設サイトを見ると容量やメニュー数の違うモデルが複数並んでいます。

「ティファールには低温調理がない」「アイリスは容量が大きい」といった説明は、どの型番を指しているかで正しくも間違いにもなります。この記事はクックフォーミー 3LとKPC-MA4の2機種に絞り、ほかの型番は必要な箇所でだけ触れます。

私が一番長く迷ったのは「内なべを食洗機に入れられるか」

容量やレシピ数は仕様表の上のほうに大きく書かれていて、比較するとまずそこに目が行きます。

ところが毎日の後片付けに効くのは、内なべが食洗機に入るかどうかでした。クックフォーミー 3Lは可、KPC-MA4は不可で、この差は取扱説明書の手入れのページまで読まないと見えてきません。


クックフォーミー3LとKPC-MA4の仕様はどう違う?

公式仕様の比較表(2026年9月確認)

値はティファール公式オンラインストアの製品仕様と取扱説明書、アイリスオーヤマのKPC-MA4特設サイトと取扱説明書の記載です。寸法は両機種とも「幅×奥行×高さ」の順に揃えています。

項目クックフォーミー 3L(CY8768JP)KPC-MA4
容量呼び容量3.0L(公式の目安2〜4人)満水容量4.0L/調理容量2.6L
炊飯量4合白米6合/玄米4合
サイズ約32.4×31.4×26.8cm約32.0×33.4×23.2cm
質量・消費電力約4.8kg・900W4.5kg・1,000W
圧力70kPa最高70kPa
レシピ・メニュー内蔵250レシピ自動80種+手動6種
排気自動排気減圧工程+おもりのレバーで手動排気
予約調理最大15時間(内蔵レシピは不可)自動メニューの一部のみ・1〜12時間
自動保温63℃・最長5時間最長12時間(予約可能なメニューのみ自動で保温)
低温・発酵なしあり(30〜70℃)
内なべの食洗機可不可
ふたパッキン金属ふたから取り外し不可取り外して洗える
電源コード1.5m・取り外し可約2.0m・マグネットプラグ
保証1年1年

表から読むべき差は「炊飯量・排気・手入れ」の3つ

1つ目は炊飯量です。クックフォーミー 3Lの4合に対し、KPC-MA4は白米6合まで炊けます。

2つ目は排気の設計です。クックフォーミー 3Lは圧力調理が終わると自動で蒸気を抜き、KPC-MA4は減圧工程に進んだあと、急ぐときは自分でおもりのレバーを排気側に切り替えます。

3つ目は手入れの部品構成です。食洗機に入るのはクックフォーミー 3L、パッキンを外して洗えるのはKPC-MA4で、ここは向きが正反対になっています。

圧力値が同じでも「仕上がりが同じ」とは言えない

両機種とも圧力の表記は70kPaです。ここから「柔らかさは同じ」と言いたくなりますが、それは言い過ぎだと考えています。

仕上がりは圧力値だけでなく、加圧を保つ時間の制御、圧力が上がるまでの速さ、容量に対する食材の量でも変わります。仕様表で言えるのは圧力値の表記上は差がないというところまでです。


4人家族なら容量はどっち?満水容量と炊飯量で比べる

差がいちばん出るのは炊飯量

KPC-MA4は満水容量4.0L、調理容量2.6L、白米6合・玄米4合です。クックフォーミー 3Lは公式の人数目安が2〜4人、炊飯は4合です。

人数目安だけを見ると、どちらも4人までをカバーしているように読めます。4人家族で夕飯と翌朝の分まで炊くなら、4合と6合の差は小さくありません。

容量表記が揃わないので「人数目安と炊飯量」で比べる

容量で私が引っかかったのは、表記の基準が揃わないことです。KPC-MA4は満水容量と調理容量を両方公表していますが、クックフォーミー 3Lの取扱説明書にある数字は「呼び容量3.0L」で、調理容量の数字は載っていません。

代わりにクックフォーミー 3Lは、なべの内側に「調理MAX」「豆類MAX」の線があり、カレーやシチュー、麺類はなべの深さの1/2までと取扱説明書に書かれています。4.0Lと3.0Lを数字で横並びにすると基準の違うものを比べることになるので、私は両社が公式に書いている人数目安と炊飯量の2つで判断しています。

両社とも容量違いを揃えている

「ティファール=小さい、アイリス=大きい」ではありません。ティファールにはクックフォーミー 6L(公式で〜6人/10合)があり、アイリスオーヤマの公式レシピサイトにはKPC-MA2(2.2L)、KPC-MA3(3L)、KPC-MA4(4L)が並んでいます。

比較記事によって大容量側が入れ替わって見えるのは、比べている型番が違うからです。家族人数で整理すると、次の分け方になります。

  • 2人暮らし・ご飯は少なめ:クックフォーミー 3L、またはアイリスならKPC-MA3が候補
  • 3〜4人家族・ご飯を多めに炊く:KPC-MA4(白米6合)が合いやすい
  • 週末にまとめて作り置きしたい:クックフォーミー 6L(公式で〜6人/10合)も視野に入る
画面にレシピの手順が表示された電気圧力鍋と、切った野菜
※画像はAIによるイメージ

レシピナビと自動メニューはどう違う?クックフォーミーの強みとKPC-MA4の画面表示

クックフォーミーは「材料と分量」まで本体の画面で完結する

クックフォーミー 3Lの核は、公式で「ナビするレシピ」と呼ばれる機能です。料理と人数を選ぶと、材料一覧、下準備、手順が画面に順番に出て、火加減も本体が制御します。

公式によると250レシピのうち40種類は無水調理レシピです。取扱説明書には、調理中は材料表示ができないので材料をすべて用意してから始めるよう書かれていて、最初に材料画面を見て揃える使い方が前提になっています。

「アイリスには画面の案内がない」は思い込みだった

ここは、最初に思っていたことと調べた結果が一番食い違った点です。

私は「アイリスオーヤマはボタン操作で、画面の案内はない」と理解していました。ところがKPC-MA4の取扱説明書を読むと、選択つまみでメニューを選ぶと表示画面に操作手順が出て、おもりのレバーを密封と排気のどちらに合わせるかまで指示されます。

メニューはカテゴリー、食材、五十音順、レシピ番号の4通りで探せ、よく使うものはお気に入りに登録できます。材料と分量は付属のレシピブックか、画面に出る二次元バーコードから開くレシピサイトで確認する方式です。

違いは「ナビがあるかないか」ではありません。クックフォーミーは材料・分量まで本体で完結し、KPC-MA4は操作手順を本体が示してレシピの中身は本やスマホで見る、という役割分担の違いでした。

献立を考える負担が重い人ほどナビの価値が上がる

画面が分量を教えてくれても、冷蔵庫にその食材がなければ作れません。共働きの平日は、材料をそろえる段階で止まる日もあります。

私は、献立を決めること自体が負担になっている人ほどクックフォーミーの価値が高く、手持ちの食材で回したい人ほどKPC-MA4の「メニューを選んで材料を入れる」方式でも困らない、と分けています。


予約調理で帰宅時にできあがる?クックフォーミー3LとKPC-MA4の除外条件

予約できる範囲はどちらも限られている

予約調理は「できる・できない」の一言より、除外条件を読むほうが大事です。私自身、ここを読み飛ばしていたら判断を誤っていました。

クックフォーミー 3Lは公式で最大15時間の予約調理ができますが、内蔵レシピは予約できません。取扱説明書では、予約できるのは炊飯や芋類の「材料」モードと、マニュアル調理の圧力調理で、肉・魚介・卵・牛乳などの生ものは予約設定をしないよう注意書きがあります。

KPC-MA4は取扱説明書で、予約できるのは自動メニューの一部とされ、できあがりまでの時間を1〜12時間の範囲で30分単位で設定します(メニューにより異なる)。予約できるメニューを選ぶと予約ランプが点滅するので、画面上で判別できます。

KPC-MA4は「先に調理して、予約時刻前に温め直す」

仕様表には出てこない差がここにあります。KPC-MA4の取扱説明書によると、炊飯メニューは予約時刻に炊き上がるよう逆算してスタートします。

一方、炊飯以外の圧力調理メニューと温度調理メニューは、最初に調理を済ませ、予約時刻前に再加熱する動きです。「予約=帰宅直前に加熱が始まる」と思い込んでいると、ここでイメージがずれます。

予約の可否より「平日の帰宅時刻に当てはめて読む」

クックフォーミー 3Lで予約が主に使えるのは炊飯と芋類、KPC-MA4は自動メニューの一部です。どちらも「朝に食材を全部入れて、夜に好きなおかずが完成している」使い方を広く想定した仕様ではありません。

予約に向く食材や時間はメーカーの指示に従うのが前提で、食材の傷みやすさについて仕様表から「安全」と言い切れる材料はありません。私は、自分の帰宅時刻と作りたいメニューを書き出し、それが取扱説明書の予約対象に入っているかを一つずつ照らし合わせるようにしています。


保温・長時間加熱・低温調理はどっちが使いやすい?

保温は5時間と12時間、ただし自動で切り替わる条件が違う

クックフォーミー 3Lは圧力調理やスロークッキングが終わると自動で63℃の保温に移り、5時間で切れます。70℃・最長3時間の再加熱もあります。

KPC-MA4は最長12時間の保温ですが、取扱説明書では自動で保温になるのは予約可能なメニューのみとされ、手動メニューでは調理後に保温になりません。手動で作ったあとも保温したいときは、保温ボタンを押す必要があります。

家族の帰宅時間がばらばらな家庭なら、KPC-MA4の12時間は効いてきます。手動メニュー中心で使うつもりなら、自動保温を当てにしない前提で考えたほうが安心です。

スロークッキング・温度調理・低温調理の設定範囲

長時間加熱の機能は名前がばらばらで比べにくいので、取扱説明書と公式の記載から設定範囲だけを並べます。

機能機種温度時間
スロークッキングクックフォーミー 3L75℃/85℃30分〜12時間(30分刻み)
温度調理(手動)KPC-MA470〜100℃(5℃刻み)1分〜14時間
低温・発酵調理(手動)KPC-MA430〜70℃(5℃刻み)最長14時間

温度の自由度はKPC-MA4が上です。一方でクックフォーミー 3Lは、出かける前にセットして帰宅時にできたてを食べる使い方が公式で紹介されています。

ただしスロークッキングは公式でマニュアル調理とされ、内蔵レシピのナビとは組み合わせられません。KPC-MA4の低温・発酵調理は、かたまり肉を使う、加熱時と冷却時の食材の中心温度と時間を守るといった注意が取扱説明書に並んでいます。

番外:ティファールで低温・発酵を使いたいならラクラ・クッカー コンパクト

クックフォーミー 3Lの調理モードに低温・発酵はありません。ティファールで使いたい場合は、ボタン操作系のラクラ・クッカー コンパクト(CY3518JP)が候補になります。

公式に「1台12役」とされ、無水・炒め・圧力・蒸す・発酵・煮る・低温の7モードに、カレー・肉じゃが・角煮のレシピモードと白米・玄米の炊飯モードを加えた構成です。公式仕様は約26.0×28.5×28.3cm(幅×奥行×高さ)、約4.2kg、700W、容量3L(2〜4人)で、幅26cmなので置き場所の幅が30cmを切るキッチンでは現実的な選択肢になります。

注意点も公式に書かれています。排気はマニュアル、内なべは食洗機非対応、予約調理は最大12時間ですが煮る・炒める・低温調理・発酵・保温は対象外で、自動保温(最長24時間)も煮る・炒める・低温調理・発酵は除かれます。

低温・発酵は機能表に丸があると選びたくなる項目です。私は、甘酒やかたまり肉の低温調理を定期的に作る予定があるかを先に考え、なければ低温・発酵の有無より炊飯量や手入れを優先する順番にしています。

「調理時間◯分」を比べるときの読み方

時短家電の比較で一番気になるのは「何分でできるか」ですが、この数字は読み方に注意が要ります。電気圧力鍋のレシピに書かれる時間は、加圧している時間だけを指す場合と、圧力が上がるまでと下がるまでを含めた全体を指す場合があるからです。

クックフォーミー 3Lは圧力調理後に自動排気、KPC-MA4は減圧工程のあとに手動で排気を早められる設計なので、同じ加圧時間でも食卓に出せるまでの時間は条件で変わります。私は両社の公式レシピで同じ料理を探し、「加圧◯分」なのか「できあがりまで◯分」なのかを確かめてから見比べるようにしています。


置き場所で後悔しないために確認すべき寸法は?

設置面積はほぼ同じ、差が出るのは高さ

床面積はほぼ同じで、背の低さはKPC-MA4に分があります。

公式寸法から設置面積(幅×奥行)を計算すると、クックフォーミー 3Lが約1,017cm²、KPC-MA4が約1,069cm²で、差は約50cm²です。容量表記で1Lの差がありながら、置き場所の広さはほとんど変わりません。

高さはKPC-MA4が23.2cm、クックフォーミー 3Lが26.8cmで、差は3.6cmです。吊り戸棚の下に置くなら、この差に加えてふたを開けるための上方向の余裕も測っておく必要があります。

蒸気の出る場所と「棚の中で使わない」注意

電気圧力鍋は圧力調理中と排気時に蒸気を出します。KPC-MA4の取扱説明書には「せまい棚の中で使用しない」、クックフォーミー 3Lの取扱説明書には食器収納棚の下や壁・家具・カーテンの近くで使わないよう書かれています。

クックフォーミー 3Lは調理が終わると自動で蒸気を勢いよく排出するので、ボタンを押しに行く必要がない反面、蒸気が出るタイミングを自分で選べません。KPC-MA4は自分でレバーを切り替える方式で、濡れタオルとミトンを使う手順が取扱説明書に書かれています。

利用者の声では、電気圧力鍋全般について「排気の音と蒸気の勢いに最初は驚いた」という感想をよく見かけます。スライド式の棚板の上で使うのは避け、置き場所は「しまう場所」ではなく「使う場所」として確保できるかで考えるのが現実的です。

電源コードの長さと重さ

電源コードはクックフォーミー 3Lが1.5mで取り外し可能、KPC-MA4は約2.0mのマグネットプラグです。コンセントから置き場所まで距離がある家では、この50cmの差が延長コードを使うかどうかの分かれ目になります。

質量はクックフォーミー 3Lが約4.8kg、KPC-MA4が4.5kgです。「思ったより大きくて重い」という声は電気圧力鍋では珍しくなく、使うたびに棚から出し入れする前提だと、どちらも軽いとは言えない重さです。

シンクで内なべとパッキンを水洗いしているところ
※画像はAIによるイメージ

お手入れはどっちがラク?内なべの食洗機対応とパッキンの構造

食洗機を使うならクックフォーミー3L

クックフォーミー 3Lの取扱説明書では、なべ・蒸しかご・蒸しかご台は食器洗い機で洗えるとされています。KPC-MA4の取扱説明書では、内なべは食器洗浄機に入れないよう明記され、柔らかいスポンジでの手洗いが前提です。

その代わりKPC-MA4には「お手入れ」メニューがあり、30分間の煮沸洗浄で内なべの汚れやにおいを落とす使い方が取扱説明書に載っています。

パッキンは「外せない」と「外せる」で正反対

ここが一番見落としやすい差です。KPC-MA4のふたパッキンは取り外して台所用中性洗剤で洗い、乾かしてから付け直す構造です。

クックフォーミー 3Lは、取扱説明書でパッキングは金属ふたから取り外せないとされています。付けたまま汚れが残らないよう洗う必要があり、交換の目安は3年に一度で、その際は金属ふたごとの交換になると書かれています。

電気圧力鍋の利用者からは「パッキンにカレーなどのにおいが残る」という声が機種を問わず見られます。においが気になる人にはパッキン単体で洗えるKPC-MA4、分解する部品を減らしたい人にはクックフォーミーの構造が向いていて、どちらが楽かは洗い方の好みで逆転します。

毎回触る部品と、長く使うための保証・部品

毎回の手入れで触るのは、両機種ともふた周りと水受けです。クックフォーミー 3Lは圧力調理が終わるたびに水受けを空にするよう画面に表示され、KPC-MA4にも蒸気水受けがあります。

保証期間はどちらも1年です。KPC-MA4の取扱説明書には補修用性能部品を製造打ち切り後6年間保有すると書かれ、交換用内なべは別売品として案内されています。ティファールは部品注文センターの窓口を設けています。


価格差の中身は?クックフォーミー3Lを型番で確認すべき理由

価格は金額ではなく「差額で何が増えるか」で読む

販売価格は販売店や時期で動くので、この記事では金額を書きません。購入時は各販売ページやメーカー公式ストアで最新の価格を確認してください。

2026年9月時点のティファール公式オンラインストアでは、クックフォーミー 3Lの表示価格はラクラ・クッカー コンパクトより高く設定されていました。比較記事ではこうした差を「コスパ」とまとめがちですが、差額の中身はレシピナビ、スロークッキング、自動排気、内なべの食洗機対応です。

それを使うかどうかで、高い・安いの評価は逆になります。容量が上がると本体価格も上がる傾向があるので、使わない容量にお金を払っていないかも合わせて見ておくと判断がぶれにくくなります。

スロークッキング対応は型番で決まる

ティファール公式サイトの注記では、スロークッキングが使えるのはCY8768JP・CY876AJP・CY8751JP・CY8758JPの対象機種のみとされています。3LならCY8768JP(ブラック)とCY876AJP(アイボリー)、6LならCY8751JPとCY8758JPです。

通販サイトで「クックフォーミー 3L」と書かれていても、それだけでは対応かどうか分かりません。朝セットして夜食べる使い方をしたいなら、商品名ではなく型番で確認することが欠かせません。

私が今、基準にしている確認の順番

以前は機能の多さから見ていましたが、それだと「置けない」「洗い方が合わない」で引っかかります。今は次の順番で確認しています。

  • 置き場所の幅・奥行・高さと、棚の中や吊り戸棚の真下にならないか
  • 炊飯量と人数目安で容量を決める
  • 内なべを食洗機に入れたいか、パッキンを外して洗いたいか
  • 予約と保温の除外条件を、平日の帰宅時刻に当てはめる
  • 最後に、献立を本体に任せたいかでレシピナビの要否を決める

寸法と手入れを先に見る順番に変えてから、候補を絞る時間がかなり短くなりました。


電気圧力鍋が向かない人は?これからの選び方の流れ

一人暮らしで自炊が週に数回なら大きすぎる

今回の2機種は、どちらも家族向けの容量です。一人暮らしで作り置きもしないなら、容量も設置面積も持て余しやすくなります。

その場合は、アイリスオーヤマのKPC-MA2(2.2L)のような小容量クラスから探すほうが合います。

カレーをルーごと圧力調理したい人はつまずく

クックフォーミー 3Lの取扱説明書では、カレーやシチューのルーは具材を加圧したあと、圧力をかけない状態で入れるよう指示されています。KPC-MA4の取扱説明書でも、とろみのあるものは圧力調理しないとされ、自動メニューの「カレー」やなべモードで作るよう案内されています。

カレーの作り方を調べていて「うちの鍋だとルーを入れるタイミングが違う」と気づいた人は、本体選びの段階でも同じ前提が効いてくると考えておくと、買ってからの戸惑いが減ります。「全部入れてボタン一つ」を想像していると、ここでつまずきます。

下ごしらえそのものが負担になっている人

電気圧力鍋が引き受けるのは加熱の部分で、切る・下処理する・量る工程は残ります。取扱説明書にも、材料は種類ごとに大きさを揃えて切るよう書かれています。

平日の負担の中心が買い物や下ごしらえにあるなら、カット済み食材が届くミールキットと組み合わせたほうが手間は減りやすいです。家電を買う前に、夕飯づくりのどの工程で時間を取られているかを書き出してみると判断しやすくなります。

レシピ内蔵型と手動操作型、選び方の軸は分かれていく

各社の公式ラインアップを見比べていて感じるのは、画面が献立から導く「レシピ内蔵型」と、ボタンや手動設定で自由度を取る「操作型」に性格が分かれてきていることです。同じブランドの中にも両方が並んでいるので、ブランド名で選ぶ意味は今後さらに薄くなると見ています。

もう一つは、手入れの仕様が選ぶ基準として重くなっていくことです。容量やメニュー数は各社で似てきている一方、食洗機への対応やパッキンの構造は機種ごとにはっきり違い、毎日使うほど効いてくる差だからです。


まとめ

ティファールとアイリスオーヤマの電気圧力鍋は、ブランドより型番で比べると違いがはっきりします。今回の2機種なら、判断材料は次の組み合わせで整理できます。

  • 献立と分量まで画面に任せたい、内なべを食洗機で洗いたい → クックフォーミー 3L(CY8768JP)
  • ご飯を6合炊き、鍋料理や低温調理、長めの保温にも使いたい → KPC-MA4

2機種とも圧力値は表記上70kPaで、それだけで仕上がりの優劣は決まりません。自分の家のキッチンの寸法と、平日の夕飯で一番時間を取られている工程を先に書き出してから仕様表を見れば、どちらを選んでも納得のいく一台に近づけます。


家族で夕飯を囲んでいるところ。奥に電気圧力鍋
※画像はAIによるイメージ

ここまでに挙げた2機種の、いまの取り扱いと価格です。

よくある質問

消費電力が大きいKPC-MA4のほうが電気代は高くなりますか?

消費電力(KPC-MA4は1,000W、クックフォーミー 3Lは900W)は定格の値で、電気代は加熱している時間や保温の長さで変わります。定格の数字だけではどちらが高くなるかは決まらないので、作るメニューと保温時間の使い方で考えてください。

電子レンジなどと同じコンセントで使っても大丈夫ですか?

どちらも消費電力が900〜1,000Wと大きいので、ほかの消費電力の大きい家電と同じコンセントやタップで同時に使うのは避けたほうが安心です。延長コードやタップを使う場合の注意も取扱説明書に書かれているので、設置前に確認してください。

KPC-MA4のレシピブックをなくしたら材料が分からなくなりますか?

KPC-MA4はメニューを選ぶと表示画面に二次元バーコードが出て、スマホからレシピサイトを開いて材料と分量を確認できる方式です。レシピブックが手元になくても、メニューの材料はそこから確認できます。

参照した公式ページ・公的資料

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この記事を書いた人
橘亮介

買ってから後悔する人を減らしたい。それだけのために、このサイトをやっています。

調理家電は、カタログの数字を見比べても決まりません。効いてくるのは容量・置き場所・洗うパーツの数といった地味なところで、たいてい買った後に気づきます。だから公式の仕様を突き合わせて、先に分かる形にしています。

共働きの家事分担をきっかけに、調理家電の仕様を調べ尽くすようになった橘です。数値はメーカー公式の表記を確かめてから書きます。確かめられない数字は書きません。向かない方のことも、はっきりお伝えします。

記事の中で「ここ違うのでは」と思われたら、ぜひ教えてください。

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