2026年9月時点でバルミューダに電気圧力鍋はなく、比べる相手はニトリ「IN03」とブルーノ「BOE155」の2機種です。保温と予約の長さならIN03、置き場所の小ささと見た目ならBOE155が有力です。
私も最初は「バルミューダの圧力鍋はいくらだろう」と探し始め、公式の製品一覧に見当たらず戸惑った一人です。
この記事は、実機を手元で使い込んで書いたものではありません。メーカー公式の仕様、BRUNO株式会社のプレスリリース、ニトリネットに寄せられた利用者の声を1項目ずつ突き合わせた比較です。数値は2026年10月15日に公式ページと取扱説明書で取り直しています。
電気圧力鍋の容量、洗いやすさ、メーカーごとの強みといった仕様表を横断して比べてきた立場から、見た目と実用性の折り合いをどこでつけるかを整理します。
電気圧力鍋はニトリとブルーノどっちがいい?
帰宅時間がずれる家庭ならニトリ IN03、キッチンが狭く出しっぱなしにしたいならブルーノ BOE155、が結論です。
私はこの2台を「どちらが上か」ではなく、時間の余裕とキッチンの余白のどちらにお金を払うかの選択だと捉えています。
ニトリIN03とブルーノBOE155の仕様比較表
数値はニトリ公式通販の商品ページ、ニトリIN03の取扱説明書、BRUNO株式会社の公式プロダクトページ、BRUNO onlineの特集ページ、BOE155の取扱説明書の表記です(2026年10月15日に取り直し)。保温と予約の上限、安全装置は、どちらも商品ページには出ておらず取扱説明書にだけ載っていました。
| 項目 | ニトリ IN03 | ブルーノ BOE155 |
|---|---|---|
| 外形寸法(幅×奥行×高さ) | 約26×28.5×25cm | 約22.5×24×28cm |
| 質量 | 約3.5kg | 約2.9kg(電源コード除く) |
| 容量 | 内鍋容量 約2.0L | 調理容量 約1.2L/満水容量 約2.0L |
| 炊飯量 | 白米4合・おかゆ1合 | 公式に合数の表記なし(内なべに白米の目盛り線/調理容量 約1.2L) |
| 定格消費電力 | 600W | 700W |
| 最大圧力 | 70kPa | 70kPa(ゲージ圧) |
| 自動メニュー | 8種類 | 楽々メニュー4種+レシピモード9種 |
| 予約 | 2〜24時間(30分単位) | 最長12時間(30分単位) |
| 保温 | 最大24時間 | 炊飯調理12時間/それ以外6時間(取扱説明書) |
BRUNO onlineの特集ページではサイズが幅×高さ×奥行の順で書かれているため、表では幅×奥行×高さに並べ直しています。
また同ページの重量は、2026年9月の確認時点で「約2.9g」と表記されていました。公式プロダクトページでは本体重量2900gなので、特集ページ側は単位の誤記と判断し、kgで記載しています。
IN03は「炊飯器の延長線」、BOE155は「出しっぱなし前提」
IN03は、ニトリネット上で「家電>キッチン家電・調理家電>炊飯器」のカテゴリに置かれています。
ニトリ自身が炊飯器の延長線で売っていると読むと、4合炊飯と24時間保温という仕様の組み方に納得がいきました。
一方のBOE155は、公式プロダクトページで「ふたり暮らしにちょうどいいサイズ感」とうたい、マットな本体と真鍮調ハンドルの外観を前面に出しています。こちらは、キッチンに置いたまま使う前提で設計された一台です。
「ニトリの電気圧力鍋」がIN03一択になる理由
2026年9月にニトリネットの電気調理鍋まわりを確認した範囲では、名前に「電気圧力鍋」とつくのはIN03(2L)だけでした。
同じサイトにある「IH・ガス火 ステンレス 三層底片手圧力鍋(AG 4.5L)」は、コンロで使う圧力鍋です。3L以上の電気圧力鍋をニトリで探している人は、この時点で他メーカーを候補に入れる必要があります。

バルミューダに電気圧力鍋はある?BALMUDA The Gohanは代わりになる?
2026年9月時点で電気圧力鍋はなく、炊飯器のThe Gohanも代わりにはなりません。
公式ラインアップに電気圧力鍋は見当たらない
「公式に無い」と書くのは、それ自体が主張です。なので私は、バルミューダ公式サイトのキッチン家電を一つずつ開いて確認しました。
2026年10月15日に製品一覧を見直したところ、キッチン製品として並んでいたのはトースター3機種・電気ケトル・オーブンレンジ・単機能レンジ・ホットプレート・カセットコンロ・コーヒーメーカーで、圧力調理ができる製品は1つもありませんでした。
なお炊飯器のThe Gohanは、この製品一覧には並んでいません。ただしBALMUDA The Gohanの製品ページは今も開けるので、製品として無くなったわけではありません。一覧に出ていない製品があるので、「公式に無い」を一覧だけで判断しないほうが安全です。
通販やフリマサイトで「バルミューダ 電気圧力鍋」と検索すると商品が出てくることがあります。ブランド名の検索結果に別メーカーの製品が混ざるので、型番とメーカー名を公式サイトで照合するのが安全です。
BALMUDA The Gohanは保温なし・圧力調理なし
BALMUDA The Gohanの製品ページによると、「BALMUDA The Gohan」は「とびきりの食事のための蒸気炊飯器」とうたう3合炊きの電気炊飯器で、保温機能をあえて省いています(2026年10月15日確認)。
公式は、すぐに食べきらない分はおひつに移すか冷凍するよう案内しています。圧力で煮込む機能は仕様にないので、角煮やカレーの時短には使えません。
共働きで帰宅時間がずれる家庭にとって、「保温なし」は想像以上に響く仕様です。先に炊いておき、遅く帰った家族が温かいご飯を食べる、という使い方ができないからです。
私が迷ったのは、「ご飯はバルミューダ、煮込みは電気圧力鍋」の2台体制がありかどうかでした。置き場所に余裕があれば成立しますが、1台に絞るなら、白米4合と公式に書かれているIN03や、楽々メニューに炊飯があるBOE155のほうが理にかなっています。
「バルミューダっぽさ」はどの仕様で補えるか
私自身、この3ブランドを並べて検索したときに探していたのは、製品そのものより「バルミューダのような佇まいの電気圧力鍋」でした。
見た目を言葉で比べられる公式の記述を拾うと、ブルーノは特集ページで、本体をマットな質感にしてボタンを最小限にしたと説明しています。蓋は立てかけて置けることも、公式プロダクトページに写真付きで載っています。
ニトリ IN03は、公式の材質表記がポリプロピレンとアルミニウムで、白一色の外観です。デザインの説明は商品ページにありません。
「色が合うか」より「ボタンの数と表面の質感が周りの家電と揃うか」で見ると、統一感の判断がぶれにくくなります。
価格を抑えた選択肢を知りたいときは山善・コイズミ・エムケー精工を比べた記事も合わせてどうぞ。ちなみに、黒いボディに金色の取っ手という外観でバルミューダ風と紹介されてきた電気圧力鍋に、A-Stageの「Re・De Pot」もあります。デザイン軸で候補を広げたい人は、同じ2Lクラスとして視野に入れておくと比較が一段深まります。
ブルーノ電気圧力鍋BOE155の発売日と価格は?ニトリIN03との違い
BOE155は2026年2月24日発売の新顔で、IN03は少なくとも2022年から販売されている機種です。価格差は圧力性能ではなく、調理の幅と作り込みに乗っています。
BOE155は2026年2月10日発表・2月24日発売
BRUNO株式会社のプレスリリース(2026年2月10日)で「デイリー圧力クッカー」が発表され、発売日は2月24日と案内されました。2月10日から先行予約が始まり、価格は14,300円(税込)と書かれています。
なおこのリリースは、BRUNO公式サイトのプレスリリース一覧には現在残っていません(2026年10月15日確認)。公式サイトの一覧から消えても、配信元には残っていることがあります。発表日や発売日をさかのぼって確かめたいときは、配信元まで見にいくと見つかることがあります。
直営ECサイトでは発売前から先行予約を受け付けており、BRUNO株式会社の公式プロダクトページには、グレージュの予約客向けに3月上旬から中旬にかけて順次発送するという案内も出ていました。発売直後は色によって入手時期に差があったことがうかがえます。
メーカー希望小売価格は、グレージュ(BOE155-GRG)とチャコール(BOE155-CH)のどちらも14,300円(税込)です。
IN03は発売日の記載なし、価格はBOE155より低い価格帯
ニトリはIN03の発売日を商品ページに書いていません。
ニトリネットのレビュー欄に2022年11月付の投稿があるので、少なくともその頃から販売されていることは読み取れます。
価格は、BOE155のメーカー希望小売価格より低い価格帯です。ニトリネットでは期間限定価格が設定されることもあるので、購入前に公式ページで最新の表示を確認してください。
価格差は「機能の差」ではなく「作りの差」
最初は「ブルーノは高いぶん高機能なのだろう」と思われがちです。私もそう予想して表を作り始めました。
ところが並べてみると、最大圧力は同じ70kPaで、保温と予約の長さはむしろIN03が上でした。炊飯量にいたっては、公式に合数が書かれているのはIN03だけです。
BOE155が上回るのは、公式プロダクトページに載っている次の部分です。
- 蒸し調理用かごの付属
- 発酵やベイクを含む9種のレシピモード
- ふたの材質にステンレス鋼を使用
- 立てかけて置けるふた
- グレージュ/チャコールの2色展開
価格差は圧力性能ではなく、調理の幅と外装・使い勝手の作り込みに乗っていると読むのが正確です。
利用者の声の「厚み」にも差がある
発売から時間がたっているIN03は、ニトリネットに利用者の声が蓄積しています。
BOE155は発売から半年あまりで、発売時に家電専門メディアが炊飯の仕上がりなどを取り上げた記事はあるものの、長く使い続けた人の声はまだ多くありません。
手入れのしやすさや部品の傷み方のような「使い続けて初めて分かる点」は、声がそろうまで判断を保留するのが無難です。長く使ったときの傷み方や買い替えの目安は寿命と捨て方をまとめた記事も参考になります。BOE155を選ぶなら、その未知数ぶんを公式の交換部品の用意でカバーできるか、という見方になります。
狭いキッチンに置けるのはどっち?サイズと重さを比較
設置面積ではブルーノ BOE155が有利です。ただし高さはBOE155のほうが3cm高いので、吊り戸棚の下に置く人は逆転することがあります。
設置面積はBOE155が約27%小さい
幅×奥行で設置面積を計算すると、IN03は26×28.5=約741cm²、BOE155は22.5×24=約540cm²です。
差は約201cm²で、BOE155はIN03より約27%小さい計算になります。A4用紙(約624cm²)1枚より小さいか大きいか、というイメージが近いです。
BRUNOもBRUNO株式会社のプレスリリース(2026年2月10日)の見出しで「A4スペースに収まる」と打ち出しています。
私が最初に見誤ったのはここでした。「幅が3.5cm違うだけ」と思っていましたが、奥行も4.5cm違うので、面積で比べると印象がかなり変わります。
高さと重さ:0.6kgの差は500mlペットボトル1本強
高さはBOE155が約28cm、IN03が約25cmです。吊り戸棚の下に置く場合は、本体の高さに加えて、蓋を開けたときの高さと蒸気の逃げ道を確保する必要があります。
蓋を開けた状態の高さは、どちらの公式ページにも記載がありませんでした。店頭で実物を見られるなら、蓋を開けた状態で上端までを測るのが確実です。
重さはIN03が約3.5kg、BOE155が約2.9kgで、差は0.6kgです。使うたびに棚から出し入れする家庭では、毎回その分を多く持ち上げることになります。
見た目への投資は「出しっぱなし」の実用価値になる
最初は「デザイン家電は見た目の分だけ実用性が落ちる」と思われがちです。
でも仕様を読むと、BOE155の見た目への投資は、出しっぱなしにしても視界の邪魔になりにくいという方向に振られています。棚にしまう前提の家電は出す手間が一つ増えるので、私は置きっぱなしにできるかを使用頻度に直結する条件として見ています。
蓋を立てかけて置ける構造も、狭い作業台では効きます。蓋の置き場所がないと、調理後に蓋を持ったまま盛り付けるという小さなストレスが毎回生まれるからです。
IN03の白いシンプルな外観も雰囲気を選びません。「好みの見た目か」より「毎日視界に入って気にならないか」で考えると、選択を誤りにくくなります。

容量・炊飯・保温・予約の実用性はどっちが上?
平日の実用性は、保温と予約の長さ、炊飯量でニトリ IN03が優位です。ブルーノ BOE155は、蒸し・発酵・ベイクまで広がる調理の幅で対抗する構図になります。
同じ「2.0L」でも意味が違う
表を見て「どちらも2.0Lで同じ」と受け取るのは危険です。
BOE155は調理容量 約1.2L、満水容量 約2.0Lと、2種類の容量を分けて書いています。電気圧力鍋は内鍋の縁まで材料を入れられないので、実際に作れる量の目安は調理容量のほうです。
IN03の商品ページにあるのは「内鍋容量 約2.0L」だけで、調理容量は書かれていません。
私は内鍋容量を満水容量に近いものとして比べていますが、これは推定です。IN03で煮込める上限は、取扱説明書では内鍋に刻まれた「MAX」の線を超えないこととだけ指示されており、数値での上限量は書かれていません。
自動メニューの中身:IN03は定番寄り、BOE155は幅寄り
IN03の自動メニューは8種類です。ニトリ IN03の取扱説明書(公式PDF)の8ページに、メニューごとの加圧時間がそのまま載っていました。カレー・シチュー27分、スープ35分、煮物37分、蒸し調理10分、スロー調理60分、蓋開け調理30分、玄米30分、おかゆ35分で、これとは別に圧力炊飯(15分)のボタンがあります。
どのメニューも加圧時間を手で動かせます。たとえば煮物は25〜50分、スロー調理は30〜90分の範囲で、プラスとマイナスのボタンで変更できます。
食感を「やわらか・ふつう・かため」から選ぶと、加圧時間がまとめて切り替わる作りです。スープならやわらか50分・ふつう35分・かため20分、煮物ならやわらか50分・ふつう37分・かため25分という具合に動きます。食感の切り替えは、味の好みだけでなく「何分で仕上げるか」の調整にもなります。
なお蓋開け調理は、その名のとおり蓋を使いません。説明書には、中の調理物が噴き出す恐れがあるのでそれ以外のメニューでは必ず蓋をつけるようにと注意書きがあります。
BOE155の楽々メニューは、カレー・豚角煮・ポトフ・炊飯の4種です。レシピモードは、圧力・炊飯・煮込み・無水・蒸し・低温・スロー・発酵・ベイクの9種類の調理機能から選びます。
BRUNOは約50種類の専用レシピをオンラインショップで公開していると案内しています。
煮物中心でボタン一つで済ませたいならIN03、ラタトゥイユの無水調理や蒸し野菜、ガトーショコラのベイクまで1台に任せたいならBOE155、という分かれ方です。
炊飯はIN03が白米4合、BOE155は公式に合数の表記なし
炊飯量はIN03が白米4合・おかゆ1合と商品ページに明記されています。一方のBOE155は、特集ページ・オンラインショップの商品ページ・公式プロダクトページ・取扱説明書のどれにも、炊ける量を合数で示した記述が見当たりませんでした(2026年10月15日に4か所を確認)。
取扱説明書の仕様表に載っているのは調理容量 約1.2Lと呼び容量(満水容量)約2.0Lまでで、炊飯量の行そのものがありません。内なべには白米の目盛り線があり、蒸し調理の手順でも「内なべの白米2の線まで水を入れて」と指示されているので、目盛りで量る前提の作りです。何合炊けるかを数字で確かめたい人は、購入前にBRUNO公式の取扱説明書ページで内なべの目盛りを見ておくのが確実です。
BOE155は、公式プロダクトページのレシピ例に「楽々炊飯」で作るシンガポールチキンライスや、「炊飯調理」で作る炊き込みごはんが載っています。プレスリリースでは、ご飯が約28分で炊き上がると案内されています。
まとめ炊きをするかどうかで差が出ます。翌日のお弁当分や冷凍分まで一度に炊く家庭なら、白米4合と公式に書かれているIN03のほうが見通しが立ちます。夫婦2人で夕食分だけ炊くなら、調理容量1.2LのBOE155でも足りる計算です。容量そのものの選び方は2.2Lと3Lの違いを調理容量で比べた記事で詳しく整理しています。
保温24時間・予約24時間と、予約12時間の差
IN03は保温最大24時間、予約タイマーは2〜24時間を30分単位で設定できます(ニトリ IN03の取扱説明書(公式PDF)の9ページ)。先にメニューを選んでから予約を設定する手順です。
BOE155は予約が標準1時間・最長12時間で、30分単位で設定します。保温は炊飯調理が12時間、それ以外の調理は6時間と取扱説明書に書かれています。公式プロダクトページにもプレスリリースにも上限時間の記載はなく、説明書まで降りて初めて分かる数字でした。
共働き家庭で効くのは保温のほうです。夫婦の帰宅時間が1〜2時間ずれるだけで、作ってから食べるまでの時間は延びます。
予約は、朝7時にセットして夜7時に仕上げるなら12時間でちょうど収まります。朝の出発が早く帰宅が遅い生活リズムだと12時間を超えるので、ここはIN03を選ぶ理由になります。
なお、予約タイマーがあってもすべてのメニューで予約できるとは限りません。BOE155はレシピモードの05〜09(蒸し・低温・スロー・発酵・ベイク)が予約も自動保温も対象外で、炊飯の予約は白米と玄米に限ると説明書に明記されています。IN03の取扱説明書には予約できないメニューの指定が見当たらず、メニューを選んでから予約を設定する手順だけが書かれていました。
電気代は選ぶ基準の下位でいい
定格消費電力で30分使い続けたと仮定し、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価1kWhあたり31円(税込)で試算します。
ニトリ IN03は定格消費電力600Wなので、0.6kW×0.5時間×31円=約9.3円です。
ブルーノ BOE155は定格消費電力700Wなので、0.7kW×0.5時間×31円=約10.9円になります。
実際には加圧中や保温中にヒーターが常に全力で動くわけではないので、上限寄りの比較用の目安です。1回あたり2円に満たない差なので、私は電気代を選ぶ基準の一番下に置いています。
安全機能はどう違う?初めての電気圧力鍋で確認したいこと
最大圧力はどちらも70kPaです。安全装置については、商品ページを見ているかぎり差が分かりませんが、取扱説明書まで降りると差が出ます。BOE155は仕様表に「安全装置:温度ヒューズ(142℃)」と明記されており、PSCマークとSGマークの取得も説明書に書かれています。IN03は商品ページに安全装置の記載がないので、同じ土俵で比べるなら、ニトリが商品ページで公開している取扱説明書まで開く必要があります。
最大圧力はどちらも70kPa
IN03は最大圧力70kPa、BOE155は使用最高圧力70kPa(ゲージ圧)と公式に書かれています。
圧力の上限が同じなので、「どちらが強く加圧できるか」で差はつきません。仕上がりの差は、自動メニューごとの加圧時間の設定や、IN03の食感3段階の選択のほうに出ると読めます。
公式ページから読める安全まわりの情報
IN03の商品ページで安全に関わる記述は、蓋のロック位置が分かりやすい印付き、という点です。
BOE155は、圧力切替弁を圧力調理の開始時に「密封」に合わせ、圧力表示ピンが下がったあとに「排気」に合わせて完全に圧力を抜く、という手順を取扱説明書が図入りで説明しています。圧力表示ピンが上がっている状態ではふたが開かない構造で、ピンが下がるまでの目安は5〜30分と書かれています。急いで開けたいときは、ふたの上に厚めのぬれふきんをかけ、ミトンをはめて圧力切替弁を「排気」に動かす、という手順まで載っています。
どちらも、蓋の閉め忘れや減圧前の開封を防ぐ操作を、目で見て確認できる作りになっていることは読み取れます。
取扱説明書で見ておきたい3つの項目
ニトリは商品ページで取扱説明書を公開し、BRUNOも公式サイトのサポートに取扱説明書のページを設けています。購入前に目を通すなら、次の3点を見ておくと判断材料になります。
- 圧力が異常に高くなったときに圧力を逃がす仕組みがいくつあるか
- 圧力が残っている間に蓋が開かない構造かどうか
- 調理してはいけない食材(とろみや粘りが強いもの、膨らむものなど)の一覧
3つ目は見落とされがちですが、あとで「このレシピは作れなかった」という不満につながる項目なので、私は仕様表と同じくらい重く見ています。
ニトリIN03・ブルーノBOE155で買ったあとに不満が出やすいのは?
どちらを選んでも出やすい不満は、時間の見積もり違い、圧力まわりの手入れ、かき混ぜられないことの3つです。
「15分炊飯」は食卓に出るまでの時間ではない
ニトリは二合までならおよそ15分でご飯が炊けるとしていますが、注記で室温・水温約23℃での自社計測であること、加圧時間とは別に蒸らし時間が必要なことを明記しています。
電気圧力鍋のレシピ時間は、加圧前の予熱と加圧後の減圧を含まないことが多く、減圧は食材の量で変わります。一般的な目安として、帰宅から食卓までは表示時間より長めに見積もっておくほうが、平日の段取りは崩れにくくなります。
IN03は使用環境温度範囲が15〜35℃と明記されています。暖房のない冬の朝や、西日の当たる夏のカウンターは範囲を外れることがあるので、置き場所を決める前に確認しておきたい項目です。
パッキンと圧力弁の手入れ、交換部品の買いやすさ
BOE155は、内蓋のパッキンと圧力切替弁を外して洗えると公式に書いています。外せるということは、外して洗う前提の部品が毎回あるということでもあります。
BOE155は取扱説明書に「別売り部品のご案内」の表があり、内なべ(BOE155-NABE)、電源コード(BOE155-CORD)、内ふたパッキンセット(BOE155-GASKET)、圧力切替弁(BOE155-VALVE-GRG/-CH)、圧力表示ピン(BOE155-PIN)の6点が型番つきで並んでいます。買い方もオンラインショップと電話の2通りが書かれています。IN03については、2026年9月時点でニトリの商品ページ上に交換部品の案内は見当たりませんでした。
私が今、仕様表で必ず見ているのは「外して洗う部品が何点あるか」と「パッキンや内鍋を単品で買えるか」です。どちらも購入時には目立ちませんが、何年使い続けられるかを左右します。
利用者の声:簡単さへの満足と、圧力ピン・水加減の指摘
ニトリネットのIN03のレビュー欄では、操作が簡単で煮物がやわらかく仕上がるという満足の声が目立ちます。ニトリの公式Yahoo!店のレビュー欄にも、軽くて収納場所を取らないという評価が投稿されています。
一方で、2022年11月付の投稿には、圧力ピンがうまく機能せず圧力が抜けてしまうことがたまにある、と書かれた投稿が残っています。
2024年9月付の投稿には、説明書どおりの水量でカレーを作ったらスープカレーのようになった、という内容のレビューが残っています。レシピの分量をそのまま信じず、1〜2回目で好みに合わせて調整する前提で考えておくと、がっかりしにくくなります。
かき混ぜられないので、カレーは途中で一手間かかる
BRUNOは取扱説明書で、カレーを作るときはルウを具材の圧力調理のあとに入れるよう注記しています。とろみや粘りの強いものを入れて圧力調理するとノズルが詰まり、蒸気や調理物が噴き出す恐れがあるためです。IN03も含め、かき混ぜ機能を持たない電気圧力鍋では、ルウを入れて手で混ぜる工程が残ります。
レシピ記事を見て「材料を入れるだけ」と期待して買うと、ここで最初のギャップが生まれます。カレーのレシピでルウ後入れの工程につまずいた人ほど、本体選びの段階でかき混ぜ機能の有無を見直す価値があります。

2人暮らし・2〜3人家族・4人家族に向くのはどっち?
2人暮らしでキッチンが狭いならBOE155、2〜3人家族で保温とまとめ炊きを使うならIN03、4人家族で作り置きまで考えるならどちらでもなく大きめのクラス、という分かれ方です。
2人暮らし・一人暮らしならBOE155が候補
BOE155は、公式オンラインショップの商品ページで「2〜3人にぴったりサイズ」と紹介されています。特集ページのほうは「ふたり暮らしにちょうどいい、電気圧力鍋です」という言い方で、同じ製品でもページによって想定人数の示し方が違います。
向いているのは、次のような人です。
- 夫婦2人で、夕食分を作ればほぼ足りる
- キッチンが狭く、出しっぱなしにできる小ささと見た目を優先したい
- ヨーグルトや蒸し野菜、ケーキなども1台で作りたい
一人暮らしで使う場合は、作った量を食べきれるかが分かれ目です。週に1〜2回しか煮込みを作らないなら、出番が少なくなりやすい点は覚えておきたいところです。
2〜3人家族で帰宅時間がずれるならIN03
IN03には公式の人数表記がないので、判断材料は内鍋容量 約2.0Lと白米4合です。
向いているのは、次のような人です。
- 家族の帰宅時間がずれて、長い保温を使いたい
- ご飯を4合まとめて炊き、翌日分や冷凍用にしたい
- 朝早く出て夜遅く帰るので、12時間を超える予約を使いたい
- 初めての電気圧力鍋を、BOE155より低い価格帯で試したい
反対に、奥行30cm未満のすき間にしか置けない人や、使うたびに棚から出すので少しでも軽いほうがいい人には向きません。
4人家族・作り置き派はどちらも候補から外す
子どもの成長で食べる量が増えてきた家庭や、週末に多めに作り置きしたい家庭は、2.0Lクラスでは足りなくなる可能性があります。
この場合は、アイリスオーヤマ、タイガー、シロカなどが展開している4L前後の電気圧力鍋から選ぶほうが、買い直しを避けられます。大きいクラスは設置面積も広がるので、置き場所の寸法を先に測ってから候補を絞ってください。
家電で解決しない負担もある
電気圧力鍋は加熱を任せられますが、食材を買う・切るという工程は残ります。
そこが負担の本体なら、下ごしらえ済みの食材宅配やミールキットを組み合わせるほうが、家電を増やすより効く場合もあります。
まとめ
ニトリ・バルミューダ・ブルーノで電気圧力鍋を比べると、2026年9月時点の実際の候補はニトリ IN03とブルーノ BOE155の2機種です。
- 保温・予約の長さ、4合炊飯、価格の手ごろさを重視するならニトリ IN03
- 設置面の小ささ、出しっぱなしにできる見た目、蒸しや発酵まで含めた調理の幅を重視するならブルーノ BOE155
- 4人以上で作り置きまで考えるなら、4L前後の他メーカーのクラス
見た目の良し悪しは写真で分かりますが、実用性は仕様表の注記に隠れています。炊飯時間の測定条件、使用環境温度範囲、寸法の並び順、調理容量と満水容量の区別は、どれも小さな文字の中にありました。
BOE155は発売から日が浅いので、新色や仕様の追加、利用者の声の蓄積によって判断材料は今後も増えていくはずです。デザインで候補を絞り、最後の1台は注記と自分の生活リズムで決めてください。
保温とまとめ炊きを取るなら、ニトリIN03の現在の価格はこちらです。
置き場所の小ささと見た目を取るなら、ブルーノBOE155はこちらです。本体は2026年10月15日時点で14,300円(税込)の取り扱いがあり、内なべ・パッキン・電源コード・圧力表示ピンも単品で買えます。
よくある質問
バルミューダの電気圧力鍋は販売されていますか?
2026年10月15日時点で、バルミューダ公式サイトの製品一覧に電気圧力鍋はありません。炊飯器の「BALMUDA The Gohan」も製品一覧には並んでいませんが、製品ページは開ける状態です。蒸気炊飯の3合炊きで、圧力調理機能はなく、保温機能も省かれています。
ニトリの電気圧力鍋IN03は何人分まで作れますか?
ニトリの商品ページに公式の人数表記はありません。目安にできる公式の数値は、内鍋容量 約2.0Lと、炊飯量の白米4合・おかゆ1合です。煮込みで入れられる量は、内鍋に刻まれた「MAX」の線を超えないことと説明書が指示しています(数値での上限量は書かれていません)。
ブルーノのデイリー圧力クッカーBOE155でご飯は炊けますか?
炊けます。楽々メニューの4種(カレー・豚角煮・ポトフ・炊飯)に炊飯が入っており、レシピモードにも炊飯調理があります。ただし何合炊けるかを合数で示した公式の記述は、2026年10月15日に確認した4か所のどこにもありませんでした。取扱説明書の仕様表にあるのは調理容量 約1.2Lまでで、量は内なべの白米の目盛りで合わせる作りです。プレスリリースでは約28分で炊き上がると案内されています。


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