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電気圧力鍋にアルミホイル・キッチンペーパー・ジップロックは可?

電気圧力鍋の手前に、アルミホイル・キッチンペーパー・透明な保存袋の3つを並べたところ 電気圧力鍋
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キッチンペーパーの落としぶたは、パナソニック オートクッカーが公式FAQで案内している使い方です。

アルミホイルの落としぶたと、ジップロックに入れたままの圧力調理は、今回確認した4社の資料で「使ってよい」という記載がありませんでした。

ジップロックを使える可能性があるのは、アイリスオーヤマPC-MA2とシロカSP-2DP251のように、低温調理の手順に袋が出てくる機種だけです。

私も資料を並べるまでは「薄いキッチンペーパーより、丈夫なアルミホイルのほうが安心」だと思い込んでいました。結論はその逆です。

電気圧力鍋にアルミホイル・キッチンペーパー・ジップロックは使える?4社の可否一覧

答えはメーカーとモードで分かれます。ただし4社とも、アルミホイルの落としぶたと、袋に入れたままの圧力調理を認める記載はありませんでした。

「電気圧力鍋では」とひとまとめにできないのが、このテーマのやっかいなところです。

4社の公式資料で確認できた可否早見表

パナソニック(オートクッカー NF-AC1000/NF-AC700のFAQ)、アイリスオーヤマ(PC-MA2取扱説明書)、シロカ(SP-2DP251/SP-2DM251取扱説明書とFAQ)、タイガー(COK-A220/COK-N220取扱説明書)を2026年9月に確認し、アイテムとモードごとに整理しました。

なお、ジップロックは旭化成の登録商標です。

メーカー・型番キッチンペーパー落としぶたアルミホイルジップロック(圧力調理)ジップロック(低温調理)
パナソニック NF-AC1000ほか可(重ねない・羽根使用時は不可)不可不可不可
アイリスオーヤマ PC-MA2記載なし記載なし不可可(密閉袋の手順あり)
シロカ SP-2DP251記載なし記載なし記載なし可(耐熱の密封袋の手順あり)
タイガー COK-A220記載なし不可不可不可

表の「可」「不可」は、公式資料の注意書きや手順の記述をもとに私が分類したものです。メーカーが表の形で公表しているわけではありません。

「記載なし」は、今回確認した取扱説明書とFAQの範囲で、使ってよいとも使うなとも書かれていなかった、という意味です。

判断の軸は「塞ぐ」と「溶ける」の2つ

アイテムを1つずつ覚えると混乱しますが、各社が警告している危険は2種類にまとまります。

  • 塞ぐリスク:シートや袋が浮いたりめくれたりして、調圧弁や蒸気の通り道をふさぐ
  • 溶ける・破れるリスク:袋の耐熱温度を、鍋の中の温度が上回る

キッチンペーパーとアルミホイルの差は、「塞ぐリスク」の差です。ジップロックの圧力調理は、この2つに同時にかかります。

ネットで「OK」と「NG」が割れる理由

検索すると「電気圧力鍋でジップロックはOK」と「NG」の両方が出てきます。

どちらかが嘘というより、機種とモードの前提が省かれていることがほとんどでした。

投稿レシピには、低温調理ができる機種で鶏むね肉を袋ごと沈めるものがあります。一方で、利用者の声には「レシピ本にはポリ袋やアルミ箔を使うレシピが多いのに、自分の機種では圧力をかけないメニューでも禁止されていて戸惑った」という指摘も見かけます。

同じ「電気圧力鍋のジップロック調理」でも、機種が変われば答えが反転します。ここを押さえておくと、ネットの情報に振り回されにくくなります。

内なべの断面図。落としぶたにしたシートが浮き上がり、蒸気の通り道をさえぎる様子を矢印で示している
※画像はAIによるイメージ

なぜ電気圧力鍋では蒸気の出口を塞ぐものが危ないのか?

電気圧力鍋は、フタの調圧弁や圧力表示ピンから蒸気を逃がして圧力を保つ構造だからです。そこがふさがると、圧力を安全に逃がせなくなります。

アイテムの可否を理解するには、ここを先に押さえておくのが近道です。

調圧弁と圧力表示ピンが担っている役割

ピンの動きと待ち時間は電気圧力鍋のピンが上がらない時で6社を比べています。

アイリスオーヤマPC-MA2の取扱説明書では、圧力がかかると調圧弁から蒸気が出て、おもりの働きで圧力と蒸気量が調整されると説明されています。

同じ説明書の安全上の注意(3ページ)には、調圧弁と圧力表示ピンの蒸気経路をふさがないこと、そのためにポリ袋に入ったままの食材を入れないことが警告として書かれています。

パナソニックのオートクッカーのお手入れFAQでも、圧力表示ピンやノズル、調圧弁が詰まると圧力を安全に逃がせず、ふたが急に開いたり蒸気が噴き出したりするおそれがあると注意しています。

タイガーのCOK-A型/COK-N型の取扱説明書では、調圧孔・安全弁・減圧孔が詰まると蒸気や内容物が吹き出すおそれがあるとして、「してはいけない調理例」を具体的に並べています。

4社の圧力はどれくらい違う?

ガス火の圧力鍋との違いは電気圧力鍋と圧力鍋はどっちがいい?で比べています。

「溶けるリスク」を考えるには、機種ごとの圧力の差を知っておく必要があります。

公式の表記をそのまま並べると、次のとおりです。

メーカー・型番公式の圧力表記確認した資料
パナソニック NF-AC1000約2気圧公式の製品特長ページ
アイリスオーヤマ PC-MA2最高圧力70kPa取扱説明書
シロカ SP-2DP25195kPaゲージ圧(約1.9気圧)公式オンラインストア・公式FAQ
タイガー COK-A220使用最高圧力15kPa(約1.15気圧)公式製品ページ・取扱説明書

パナソニックは「気圧」、ほかの3社は「kPa」で書いているので、単位は無理にそろえず公式の書き方のまま載せています。この記事では「アルミホイル」「密閉袋」を基本の言い方にし、各社の資料を引くところだけ「アルミ箔」「密封袋」などその資料の表記に合わせています。

シロカのFAQでは、1気圧(101.325kPa)にゲージ圧95kPaを足して約1.9気圧になる、という換算が示されています。ただし「ゲージ圧」と明記しているのはシロカだけで、アイリスの70kPaとパナソニックの約2気圧は、ゲージ圧か絶対圧かを公式ページから読み取れませんでした。そのうえで各社の表記どおりに並べると、4機種の中でいちばん低いのはタイガーCOK-A220です。

PC-MA2の取扱説明書には、圧力をかけると沸点が上がり、100℃より高い温度で調理できると書かれています。つまり、圧力調理中の鍋の中は「100℃のお湯」とは別物だと考えておく必要があります。

「置いた位置」ではなく「動いた先」で考える

私は当初、「内なべの底に置くだけなら、フタまでは届かない」と考えていました。

ところが公式資料は、パナソニックが「水となじまないシート類は調理中にめくれ上がる」、アイリスが「蒸し調理ではクッキングシートが舞い上がって蒸気口をふさがないよう注意」と、動く前提で書いています。

沸騰や対流で、鍋の中身は想像以上に動きます。

仕様書を読むときは、最初に置いた位置ではなく、調理中に動いたらどこまで行くかで考えるようにしています。


電気圧力鍋でキッチンペーパーの落としぶたは使える?

パナソニックのオートクッカーでは、落としぶたにキッチンペーパーを使うよう公式FAQで案内されています。4社のうち、落としぶたとして明確な案内が確認できたのはこの1社だけです。

「紙なんてすぐ破れそう」と感じる人ほど、ここは意外に思うはずです。

パナソニックがキッチンペーパーを案内する理由

パナソニックのFAQでは、キッチンペーパーで表面全体をおおうと、材料全体に調味液がしみ込みやすくなると説明されています。

アクが出やすい料理にも向く、という説明も添えられています。

ポイントは、キッチンペーパーが水になじむ素材だという点です。煮汁を吸って材料に張り付くので、水をはじくシートのようにめくれ上がりにくいわけです。

公式資料から読み取れる3つの条件

案内されているとはいえ、どう使ってもよいわけではありません。パナソニックの複数のFAQから、条件を整理します。

  • 羽根を使う調理では使わない(「入れてはいけない材料・してはいけない調理」のFAQに注記あり)
  • 重ねて使わない(「蒸気が漏れる・煮汁が吹き出すときは」のFAQで、重ねて使っていることが原因の一つに挙げられている)
  • 煮汁になじませて表面をおおう(浮かせたままにしない)

見落としやすいのは2つめです。破れそうだからと2枚重ねにしたくなりますが、公式にはそれがトラブルの原因として名指しされています。

「丈夫にすれば安全」という発想が、ここでも裏目に出るわけです。

シロカは「市販の落としぶた」を使わないよう案内

シロカのおうちシェフ系FAQには、市販の落としぶたは使わないよう書かれています。耐熱温度がメーカーによって異なり、熱で変形する可能性があるためです。

一方で、シロカの資料には、キッチンペーパーを落としぶたに使ってよいかどうかの記載は見つけられませんでした。

パナソニックで案内されているから他社でも大丈夫、とは読まないようにしています。記載のない機種では、落としぶたが前提のレシピそのものを、公式レシピの範囲で選ぶほうが確実です。

最初の思い込みと逆だった点

ガス火の鍋に慣れていると、落としぶたの評価軸は「破れないか」「形が崩れないか」になりがちです。

電気圧力鍋では、軸が「浮いて蒸気の出口に届くかどうか」に変わります。水を吸って沈むキッチンペーパーのほうが、この点では有利です。

資料を並べていて、一番考えを改めたのがここでした。

逆に、羽根でかき混ぜるメニューや、煮汁が少なくペーパーが浸からない料理には向きません。「煮汁のある煮物専用の道具」と割り切っておくと迷いません。


電気圧力鍋にアルミホイルは使える?

パナソニックとタイガーは、アルミホイル(アルミ箔)を使った落としぶたや調理をはっきり禁止しています。アイリスとシロカの資料には、鍋の中で使ってよいという記載がありませんでした。

ガスコンロでは定番の代用品ですが、電気圧力鍋では前提が変わります。

パナソニックとタイガーが明記している内容

パナソニックのFAQでは、キッチンペーパーの代わりにクッキングシートやアルミホイル、水や油をはじくシート類を使わないよう注意しています。調理中にめくれ上がり、圧力調整部や蒸気穴をふさぐおそれがあるためです。

タイガーのCOK-A型/COK-N型の取扱説明書では、警告欄の「してはいけない調理例」に、調圧孔をふさぐおそれのあるクッキングシート・アルミ箔・ラップを使った調理が挙げられています。

注目したいのは、タイガーのこの一覧が圧力調理に限った書き方になっていない点です。圧力をかけないメニューの説明ページでも、同じ一覧を確認するよう繰り返し案内されています。

4社で一番圧力の低い機種でも禁止されているので、「弱い圧力ならアルミホイルくらい平気」とは言えません。

丈夫さがむしろ弱点になる理由

アルミホイルは形を保つ力が強く、一度めくれ上がると煮汁に戻りにくい素材です。

キッチンペーパーが「濡れて沈む」のに対して、アルミホイルは「めくれたまま浮く」。ガス火で頼りになる性質が、蒸気の出口を持つ密閉家電では逆に働きます。

アイリスPC-MA2はシートをモード別に扱う

アイリスオーヤマPC-MA2の取扱説明書では、クッキングシートについて2か所で触れています。

  • 低温・発酵(28ページ):調圧弁をふさぐおそれがあるので使用しない
  • 蒸し調理(35ページ):使うときは舞い上がって蒸気口をふさがないよう注意する

同じ機種でも、モードによって「使用しない」と「注意して使う」に分かれています。アルミホイルを鍋の中で使うことについて、PC-MA2の説明書で許可する記載は見つけられませんでした。

本体の下に敷くのも避ける

アルミホイルには、鍋の中とは別の注意点もあります。

PC-MA2の取扱説明書(5ページ)には、底面の吸排気口をふさがないよう、じゅうたん・ビニールクロス・アルミホイル・布などの上で使わないよう書かれています。過熱して火災の原因になるおそれがあるためです。

タイガーのCOK-A型/COK-N型の説明書でも、使ってはいけない場所としてアルミシートや電気カーペットの上が挙げられています。

天板の汚れ防止にアルミシートを敷いて本体を置く人は少なくないはずです。鍋の中だけでなく、本体の下も「塞ぐもの」の対象だと覚えておくと安心です。

内なべに張った湯の中に、鶏肉を入れた保存袋が沈んでいる。奥に絵記号だけのレシピ本
※画像はAIによるイメージ

電気圧力鍋でジップロックは使える?圧力調理と低温調理で答えが変わる

圧力調理で使える記載は、4社の資料に1つもありませんでした。低温調理では、アイリスPC-MA2とシロカSP-2DP251が袋を使う手順を示し、パナソニックとタイガーは袋を使う調理そのものを禁止しています。

検索で意見が割れる最大の原因が、このモードとメーカーの違いです。

圧力調理では袋に入れたまま加熱しない

アイリスPC-MA2の取扱説明書は、ポリ袋に入ったままの食材を入れないよう警告しています。蒸気経路がふさがれ、過熱や事故の原因になるという理由です。

パナソニックのオートクッカーのFAQでは、ポリ袋やジッパー付きポリ袋を使った調理が「してはいけない調理」に挙げられています。袋が破裂したり浮いたりして、圧力調整部や蒸気穴をふさぐおそれがあるためです。

タイガーのCOK-A型/COK-N型も、ポリ袋などに具材や調味料を入れて加熱するパック調理を「してはいけない調理例」にしています。

シロカのSP-2DP251の説明書では、圧力調理でのポリ袋に関する直接の記述は見つけられませんでした。ただし、レトルトパックなどを入れて調理しないよう警告しているので、「記載なし=使ってよい」とは読まないほうが安全です。

耐熱温度と鍋の中の温度を並べてみる

旭化成のジップロック公式FAQによると、耐熱温度は「フリーザーバッグ」「デザインバッグ」が約100℃、「イージージッパー」が約80℃です。

先ほどのとおり、圧力をかけた鍋の中は100℃を超える温度で調理が進みます。耐熱温度約100℃の袋にとって、余裕のない温度帯だということは数字からも読み取れます。

イージージッパーは耐熱温度がさらに低いので、同じジップロックでも種類によって余裕が変わる点にも注意が必要です。

低温調理は「袋ありき」の機種と「水にひたす」機種に分かれる

低温調理モードになると、メーカーの設計の違いがはっきり表れます。

  • アイリスPC-MA2:低温・発酵モードで、食材をチャック付きの密閉袋に入れ、調理温度に調整したお湯に沈める手順(29ページ)。設定は30〜70℃を5℃単位、1分〜14時間
  • シロカSP-2DP251/SP-2DM251:耐熱性のある食品用の密封袋を使う手順(7ページ)。設定は50〜75℃を5℃単位、最大12時間
  • パナソニック オートクッカー:FAQでは、低温調理を材料を水にひたした状態で約35〜90℃に保つ方法と説明。袋を使う調理は禁止側
  • タイガーCOK-A型/COK-N型:レシピに沿って調理する形で、パック調理は禁止側

パナソニックの「調理のポイント」FAQには、容器を使わない場合は材料が完全に水につかる量にする、という水量の目安まで書かれています。袋を使わず、直接ひたす前提が読み取れます。

旭化成側の注意書きも合わせて読む

袋のメーカー側の注意書きも確認しておきます。

旭化成のフリーザーバッグ商品ページには、鍋に火をかけた状態での湯せんには使わないよう書かれています。鍋肌に触れた部分が耐熱温度を超えるおそれがあるためです。

電気圧力鍋は火を使いませんが、内なべの底は加熱される面です。PC-MA2が「調理温度に調整したお湯を先に入れる」、シロカが「予熱終了のブザーが鳴ってから具材を入れる」手順になっているのは、この注意と整合する流れだと私は読んでいます。

袋が使える機種でも、「袋を入れてからスイッチを入れる」のではなく、説明書の順番どおりに入れる。ここを崩さないのが条件です。


なぜメーカーによってジップロックの扱いが真逆になるのか?

私の読みでは、違いを生んでいるのは圧力の強さより「低温調理を袋前提で設計したかどうか」です。

ここは公式に理由が書かれている部分ではないので、資料を並べたうえでの私の解釈として読んでください。

圧力の強さでは説明がつかない

最初は「圧力が強い機種ほど袋に厳しい」と予想していました。

ところが実際には、4機種で一番低い使用最高圧力15kPaのタイガーCOK-A220が袋を禁止し、95kPaゲージ圧のシロカSP-2DP251が低温調理で袋の手順を示しています。

圧力の強弱と袋の可否は、きれいに対応していません。予想が外れたことで、見るべき場所が変わりました。

低温調理の方式で分けると筋が通る

一方、低温調理の方式で分けると整理がつきます。

アイリスPC-MA2とシロカSP-2DP251は、どちらもおもり式の弁を「排気」側に切り替え、袋ごとお湯に沈める方式です。袋を使うことが手順に組み込まれているので、温度設定や入れる順番も袋を前提に書かれています。

パナソニックとタイガーは、材料を水に直接ひたすか、専用メニューのレシピに沿って調理する方式です。袋を使う場面を最初から想定していないので、安全側に倒して「袋は一律に使わない」と書いているのだと読めます。

パナソニックの場合は、かき混ぜ用の羽根を持つ構造でもあります。FAQが袋の「破裂」や「浮き」に触れているのは、鍋の中で物が動く前提の設計だからだろう、と私は受け取っています。

袋が使える機種でも「どのモードでも可」ではない

誤解しやすいのが、「PC-MA2は袋OKの機種」と覚えてしまうことです。

PC-MA2で袋が出てくるのは低温・発酵モードの手順であり、同じ説明書の安全上の注意では、圧力調理でポリ袋に入ったまま入れないよう警告しています。

「機種で可否を覚える」のではなく、「モードとアイテムの組み合わせで覚える」。資料を読み比べて、最終的にこの覚え方に落ち着きました。


クッキングシートや耐熱ポリ袋なら代わりに使える?

結論として、「耐熱温度が高いから大丈夫」とは言えません。耐熱性は「溶ける」リスクには効きますが、「塞ぐ」リスクは消えないからです。

アルミホイルやジップロックの代わりとして検索されやすいものを、同じ2軸で整理します。

クッキングシート

パナソニックはキッチンペーパーの代わりにクッキングシートを使わないよう案内し、タイガーは「してはいけない調理例」に挙げています。

アイリスPC-MA2は、低温・発酵では使用しない、蒸し調理では舞い上がりに注意、とモードで分けています。

クッキングシートは水をはじく素材なので、落としぶたにするとキッチンペーパーより浮きやすい側に入ります。ここはアルミホイルと同じグループだと考えておくのが無難です。

耐熱ポリ袋(アイラップなど)

湯せん調理に使える耐熱ポリ袋は、ジップロックより耐熱温度の高い製品もあります。

ただ、パナソニックとタイガーの禁止は「ポリ袋」「パック調理」という書き方で、袋の耐熱温度で線を引いていません。アイリスPC-MA2の圧力調理の警告も、ポリ袋に入ったまま入れることそのものが対象です。

袋の性能を上げても、浮いて弁に近づく可能性は同じなので、機種側の禁止に従うのが筋です。

シリコン製や市販の落としぶた

シリコン製の落としぶたは、繰り返し使えて便利そうに見えます。

しかしシロカはFAQで市販の落としぶたを使わないよう案内しており、理由は耐熱温度がメーカーによって異なり変形の可能性があるためでした。

付属品以外の道具を鍋に入れるときは、「その機種の資料に名前が出てくるか」を基準にしています。出てこなければ使いません。

付箋を貼った取扱説明書が開いてあり、ページには注意の絵記号と電気圧力鍋の図がある。右奥に電気圧力鍋
※画像はAIによるイメージ

手持ちの電気圧力鍋で使えるか確かめる手順は?

ティファール、象印、シャープなど今回扱っていないメーカーの機種でも、取扱説明書の決まった場所を見れば、多くは自分で判断できます。

私が4社の資料を読むときに実際にたどった順番を、そのままチェックリストにしました。

取扱説明書で見る5か所

部品の名前と役割は電気圧力鍋の臭い取り|パッキンとゴムパッキンの手入れと交換で図にしています。

  • 安全上のご注意(警告欄):「ポリ袋」「アルミ箔」「クッキングシート」「ラップ」の語があるか
  • してはいけない調理・入れてはいけない材料のページ:パック調理や落としぶたの扱いが書かれているか
  • 低温調理のページ:手順に袋が出てくるか、材料を水にひたす方式か
  • 蒸し調理のページ:シートを敷くときの注意があるか
  • 設置場所の注意:アルミシートや布の上で使わないよう書かれているか

PDFの取扱説明書なら、「袋」「箔」「シート」でページ内検索をかけると早いです。4社の資料を読み比べたときも、この3語で注意書きのほとんどが拾えました。

公式FAQがあるメーカーなら、「落としぶた」「ポリ袋」でも検索しておくと、説明書にない補足が見つかることがあります。

「記載なし」だったときの問い合わせ方

資料に書かれていなければ、メーカーのお客様窓口に聞くのが一番確実です。

ただ「ジップロックは使えますか」とだけ聞くと、答える側もモードや使い方を確認し直すことになります。次の4点をそろえて伝えると、やり取りが短く済みます。

  • 型番(本体底面や銘板の表記)
  • モード(圧力調理か、低温調理か、蒸し調理か)
  • アイテムの具体名(商品名と、パッケージに書かれた耐熱温度)
  • 使い方(落としぶたにする/食材を包む/袋に入れて湯に沈める)

表の「記載なし」の欄は、私が勝手に「たぶん大丈夫」と埋めてよい場所ではありません。この4点を持って確認するのが、読者にとっても一番早い近道です。

私が表の空白をどう扱っているか

今回の表で「記載なし」が多いのは、アイリスとシロカのキッチンペーパーやアルミホイルの欄です。

私は「記載なし」を「使わない側」に寄せて扱っています。落としぶたが必要なら公式レシピにある料理から選び、袋を使いたいなら説明書に袋の手順があるモードだけで使う、という線引きです。

慎重すぎると感じるかもしれません。ただ、使えないと分かって困る損失より、蒸気の出口を塞いだときの損失のほうがはるかに大きいので、ここは迷わずこちらを選んでいます。


袋やシートの可否で機種を選ぶなら、どこを見る?

これから買う人や買い替えを考えている人は、「低温調理を袋でやりたいか」「落としぶたを使う煮物が多いか」で、見るべき機種が分かれます。

どれが上という話ではなく、使い方との相性の話です。

袋で低温調理をしたい人

機種選びの基準は電気圧力鍋の選び方7つの基準にまとめました。

鶏むね肉やローストビーフを袋ごと低温調理したいなら、低温調理の手順に袋が出てくる機種を選ぶのが前提です。

今回の4機種では、アイリスオーヤマPC-MA2(30〜70℃・最長14時間)とシロカSP-2DP251(50〜75℃・最大12時間)がこれにあたります。

購入前に、公式サイトの取扱説明書PDFで低温調理のページを開き、袋の手順があるかを確認しておくと失敗しません。

煮物で落としぶたを使いたい人

キッチンペーパーの落としぶたが公式に案内されているのは、今回の範囲ではパナソニック オートクッカーでした。

ただし羽根を使う調理では使えないので、「かき混ぜメニュー中心か、煮汁のある煮物中心か」で使いどころが変わります。

煮物を中心に考えるなら、落としぶたの扱いまで資料で確認できる機種のほうが、あとで迷いが少なくなります。

向いていない人・つまずきやすい点

  • ネットのレシピをそのまま再現したい人:袋やアルミ箔を使うレシピは多く、機種によっては禁止事項とぶつかります。パナソニックやタイガーで袋調理のレシピを追いかけると、手順を組み替える手間が残ります
  • キッチンが狭く、天板にアルミシートを敷いている人:本体の下に敷くこと自体が、アイリスやタイガーの説明書で避けるよう書かれています。置き場所の見直しが先です
  • 毎回説明書を開くのが面倒な人:モードとアイテムの組み合わせで可否が変わるので、最初に一度、自分の機種用のメモを作っておかないと毎回迷います

袋の準備や下ごしらえ自体が負担なら、下ごしらえ済みのミールキットを使い、鍋はレシピどおりに煮るだけにするという分け方もあります。家電で減らせるのは火の番までで、袋詰めや切り分けの手間は残るからです。


まとめ:電気圧力鍋のアルミホイル・キッチンペーパー・ジップロックは「モード×アイテム」で判断する

今回確認した4社の公式資料から言えることを、アイテムごとにまとめます。

  • キッチンペーパー:パナソニック オートクッカーは落としぶたとして案内(1枚で、羽根を使う調理以外)。他の3社は記載なし
  • アルミホイル:パナソニックとタイガーは禁止。アイリスとシロカは鍋の中で使ってよいという記載なし。本体の下に敷くのも避ける
  • ジップロック(圧力調理):4社とも使ってよいという記載なし。アイリス・パナソニック・タイガーは明確に禁止
  • ジップロック(低温調理):アイリスPC-MA2とシロカSP-2DP251は袋の手順あり。パナソニックとタイガーは禁止

判断に迷ったら、「塞ぐか」「溶けるか」の2つで考え、自分の機種の取扱説明書で警告欄と低温調理のページを確認してください。

袋で低温調理をしたいなら袋の手順がある機種、煮物の落としぶたを重視するなら扱いが明記された機種、というように、自分の使い方から逆算して選ぶと後悔が減ります。


よくある質問

電気圧力鍋でクッキングシートは使える?

パナソニックとタイガーは使わないよう案内しています。アイリスPC-MA2は、低温・発酵では使用しない、蒸し調理では舞い上がりに注意、とモードで扱いを分けています。

耐熱温度の高いポリ袋なら、圧力調理で使ってもいい?

おすすめしません。今回確認した資料の禁止は袋の耐熱温度ではなく、袋が浮いたり破れたりして蒸気の出口を塞ぐことを理由にしています。

取扱説明書に何も書かれていない場合はどうすればいい?

「使わない側」で扱い、必要ならメーカーの窓口に確認するのが確実です。型番、モード、アイテムの商品名と耐熱温度、使い方の4点を伝えると話が早く進みます。


参照した公式ページ・公的資料

  • パナソニック:オートクッカーのFAQ(落としぶたを使うときは/入れてはいけない材料・してはいけない調理/蒸気が漏れる・煮汁が吹き出すときは/調理のポイント/お手入れ)、NF-AC1000製品特長ページ
  • アイリスオーヤマ:PC-MA2取扱説明書(安全上の注意3・5ページ、低温・発酵28〜30ページ、蒸し調理35ページ)
  • シロカ:SP-2DP251/SP-2DM251取扱説明書(5・7・20ページ)、公式オンラインストア製品ページ、おうちシェフ系FAQ(ゲージ圧の換算/市販の落としぶた)
  • タイガー:COK-A型/COK-N型取扱説明書(6〜7・19〜20ページ)、COK-A220製品ページ
  • 旭化成:ジップロックのよくあるご質問(耐熱温度)、フリーザーバッグ商品ページ
この記事を書いた人
橘亮介

買ってから後悔する人を減らしたい。それだけのために、このサイトをやっています。

調理家電は、カタログの数字を見比べても決まりません。効いてくるのは容量・置き場所・洗うパーツの数といった地味なところで、たいてい買った後に気づきます。だから公式の仕様を突き合わせて、先に分かる形にしています。

共働きの家事分担をきっかけに、調理家電の仕様を調べ尽くすようになった橘です。数値はメーカー公式の表記を確かめてから書きます。確かめられない数字は書きません。向かない方のことも、はっきりお伝えします。

記事の中で「ここ違うのでは」と思われたら、ぜひ教えてください。

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