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電気圧力鍋のシロカ・タイガー・東芝・シャープ|得意分野の違い

台所で電気圧力鍋の前に立ち、横顔でこちらを見ずに手元を動かしている女性 電気圧力鍋
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電気圧力鍋を4社で比べると、シロカは最高100kPa(約2.0気圧)の高圧、タイガーは約1.15気圧の低圧、東芝は1.8気圧と1.4気圧の切り替えです。シャープのホットクックは、圧力を使わない自動調理鍋です。

そのシャープからは、ホットクックの新型KN-HW24Kが2026年9月17日に発売されました(2026年7月29日のニュースリリース)。調理容量2.4Lで、ホットクックとして初めて生成AIサービス「クックトーク」に対応しています。タイガーの現行機も、COK-B220/B400に切り替わっています。

私自身、4社の仕様表を並べたとき「圧力の単位も容量の書き方もバラバラ」なところで手が止まりました。この記事では、その読み替え方から順に整理します。

シロカ・タイガー・東芝・シャープの電気圧力鍋は何が違う?

4社の違いは「圧力のかけ方」で分かれる

結論から言うと、4社は圧力の設計思想がそれぞれ違います。2026年9月16日時点で各社の公式情報を確認した範囲では、次のように分かれます。

  • シロカ(おうちシェフクッカー):最高100kPa(ゲージ圧)。圧力値を50〜100kPaの範囲で5kPa刻みに選べる
  • タイガー(TIGER COOKPOT):約1.15気圧の「うま圧」。減圧の待ち時間を短くする設計
  • 東芝(RCP-30R):1.8気圧と1.4気圧を料理に合わせて切り替える
  • シャープ(ヘルシオ ホットクック):圧力をかけず、食材を混ぜながら加熱する「水なし自動調理鍋」

ひとつ補足すると、シロカ自身も製品名では「自動調理鍋」と呼んでいます。圧力をかけられる自動調理鍋、という位置づけです。

2026年9月時点で比べる7機種と発売時期

この手の比較でいちばん怖いのは、後継機が出た型番を主役にしてしまうことです。今回は各社の現行ページを起点に、対象を選び直しました。

機種圧力(公式表記)調理容量(満水容量)発売
シロカ SP-MC5D151最高100kPa・50〜100kPa選択3.2L(5L)2026年5月
シロカ SP-MC2D151最高100kPa・50〜100kPa選択1.6L(2.4L)2026年5月
タイガー COK-B220約1.15気圧(うま圧)約1.2L(うま圧・高速)/約1.4L(その他)2024年11月1日
タイガー COK-B400約1.15気圧(うま圧)約2.5L2024年11月1日
東芝 RCP-30R1.8気圧/1.4気圧2.0L(3.0L)2021年12月中旬
シャープ KN-HW24K圧力調理なし2.4L(4.7L)2026年9月17日
シャープ KN-HW16K圧力調理なし1.6L(3.4L)2026年9月17日

出典は、シロカが公式製品ページの仕様比較表、タイガーが2024年10月10日のプレスリリース、シャープが2026年7月29日のニュースリリース、東芝が公式製品ページの仕様欄です。シロカの発売月は発表時の情報によります。

この記事の調べ方と、数字の出どころ

私は実機を並べて計測する立場ではありません。メーカー公式の仕様表・プレスリリースと、利用者の声を突き合わせて向き不向きを見ています。

東芝RCP-30Rの容量・寸法・圧力・消費電力は、東芝ライフスタイルの製品ページの「寸法/仕様」欄から取りました(2026年9月29日に確認)。

電気圧力鍋とガス火の圧力鍋を前に、メモを取りながら考えているところ
※画像はAIによるイメージ

電気圧力鍋の「kPa」と「気圧」はどう読み替える?

ゲージ圧に大気圧を足すと、同じ物差しに乗る

圧力鍋そのものとの違いは電気圧力鍋と圧力鍋はどっちがいい?で比べています。

シロカは「kPa(ゲージ圧)」、東芝とタイガーは「気圧」で表記しています。ゲージ圧は大気圧を0とした上乗せ分なので、大気圧の約101.3kPaを足して101.3で割ると、気圧の目安になります。

  • シロカ 100kPa → 約2.0気圧(50kPa設定なら約1.5気圧)
  • タイガー 約1.15気圧 → ゲージ圧で約15kPa
  • 東芝 1.8気圧 → ゲージ圧で約81kPa(1.4気圧なら約41kPa)

これは物理の換算で、メーカーが保証する値ではありません。

東芝の「1.8気圧」はどちらの表記か

ここは正直に書いておきます。今回確認できた東芝側の情報には、1.8気圧が大気圧込みの値なのか、上乗せ分なのかの明記がありませんでした。

上の換算は、タイガーと同じ大気圧込みの表記と仮定したものです。ただ、仮に上乗せ分だったとしても圧力はさらに高くなるので、「東芝は高圧側」という結論はどちらでも変わりません。

私は最初、単位をそろえないまま表に並べてしまい、「1.8」と「100」を見比べて順位を誤読しかけました。数字の大小を比べる前に単位を合わせる、というのがこの比較で最初に得た教訓です。

「一般的な電気圧力鍋は1.7気圧以上」という基準線

タイガーはプレスリリースで、一般的な電気圧力鍋は1.7気圧以上の高圧を採用していると説明しています。この線を引くと、立ち位置がはっきりします。

シロカの約2.0気圧と東芝の1.8気圧は、この線より上の「高圧側」です。タイガーの約1.15気圧は、あえて線の下を選んだ「低圧側」になります。

「圧力が高いほど早く食べられる」とは限らない

最初は「圧力の高い機種ほど早く食卓に出せる」と思われがちです。実際に比べるべきは、スタートからふたを開けられるまでの時間です。

圧力を高くかけるほど、圧が抜けるまでの減圧時間も長くなりやすいからです。シロカが自動減圧機能を前面に出しているのは、まさにこの待ち時間を縮めるためです。

つまり、高圧は「硬い食材を柔らかくする力」、低圧は「待ち時間の短さ」と、役割で分けて見るのが正確です。


シロカ おうちシェフクッカーはどんな家庭に向く?

3機種すべて100kPa・5kPa刻み・自動減圧付き

シロカ公式の機能比較表では、この表で扱うSP-MC5D151・SP-MC2D151に上位機のSP-MC5D171を加えた3機種が、どれも使用最高圧力100kPa(ゲージ圧)です(SP-MC5D171は画面と操作系だけが違う上位機なので、比較表には入れていません)。圧力値は50〜100kPaを5kPa刻みで手動設定でき、オートメニュー88種類、自動減圧機能、最大15時間の予約も共通です。

公式ページでは、100kPaで120℃の蒸し調理ができるとしています。煮崩れさせたくない料理は圧力を下げる、という使い分けも仕様上は可能です。

5Lと2.4Lは「同時調理」と電力で分かれる

何リットルが自分に合うかは電気圧力鍋の容量目安早見表で一覧にしています。

同じシリーズでも、サイズで性格ははっきり違います。

  • SP-MC5D151:1台12役、同時調理容器付き、消費電力1200W、約5.5kg
  • SP-MC5D171:5D151にフルドット液晶とダイヤル操作を加えた上位機(調理性能の項目は同じ)
  • SP-MC2D151:1台11役、同時調理なし、消費電力700W、約3.8kg

公式では、5Lは最大6人分までの調理に対応する大容量タイプ、2.4Lは1〜3人分に対応するコンパクトサイズとしています。

5D151と5D171の差は、画面と操作系だけです。ここで迷うなら、「家族の誰が触っても手順を画面で追えることに価値を払うか」だけを判断材料にすれば十分です。

1〜3人分で足りるなら、調理容量1.6L(満水2.4L)のSP-MC2D151の今の価格はこちらで確認できます。

電気圧力鍋の上に蒸し器のトレーを重ね、下でごはんを炊きながら上で野菜と肉を蒸しているところ
※画像はAIによるイメージ

シロカで購入後に不満が出やすい点

5Lは約5.5kgあります。使うたびに棚から出し入れする前提だと、この重さは毎回の負担になります。

手入れは、ふたとパッキンを取り外して洗える構造だと公式に書かれています。裏を返せば、高圧で密閉する構造上、パッキンを洗って乾かすまでが1回分の後片付けに含まれます。

予約調理は、最初に加熱してから約75℃で保温する「かしこい予約プログラム」です。ただし公式にも、食材や調理法によって選べないオートメニューがあると注記されています。


タイガー COOKPOT COK-B220/B400は何が強み?

約1.15気圧の「うま圧」で、ふたが開くまでを短くする

タイガーの強みは、高圧で一気に柔らかくするより、減圧を含めた全体の時間を短くする設計です。公式では、うま圧メニューなら加圧後約7分で減圧が完了するとしています。

オートメニュー「うま圧カレー」は、調理開始からふたを開けられるまで約27分という一例も示されています。これはCOK-B220でレシピどおり、23℃の環境で調理した場合の数字です。

2.2L(B220)と4.0L(B400)で変わるもの

2024年11月1日発売の現行2機種を、仕様で比べます。

  • COK-B220:650W、約3.6kg、調理容量約1.2L(うま圧・高速)/約1.4L(その他)、白米1〜3合
  • COK-B400:760W、約4.6kg、調理容量約2.5L、白米1〜6合
  • 共通:1台11役、オートメニュー43(クリーニング含む)、最大予約12時間

B400についてタイガーは、容量が約2倍でもヒーター出力を上げて調理時間を約1.5倍に抑えたと説明しています。公式ページの人数目安は、B220が2〜3人分、B400が4〜6人分です。

注意したいのは、B220の圧力調理容量が約1.2Lという点です。「2.2L」という満水容量の数字だけを見て作り置き用に選ぶと、ここでつまずきます。

公式の目安で4〜6人分にあたるCOK-B400の今の価格はこちらで確認できます。

旧型COK-A220との違いと、利用者の声の扱い方

B220は、2023年発売のA220に「炒め」を加えて1台11役にした進化モデルだとタイガーは発表しています。

価格.comのA220のレビューには、カレーやシチューが好みより水分多めに仕上がるので別の鍋で水分を飛ばしている、という声があります。ただしこれはA220の声で、B220のうま圧の制御がA220と同じかどうかは公式に書かれていません。B220でも同じ傾向になるかは、現時点では推測にとどまります。

B220そのものについては、価格.comのCOK-B220のページのレビューに、本体一体型のふたが外れないので手入れしにくそうだという感想がありました。同じレビューには、調理時間の設定が1分単位でない点や、圧力・無水の強弱設定の違いが分かりにくい点を挙げる声もあります。

タイガーが向かない人

低圧は万能ではありません。タイガー自身、魚を骨まで柔らかくするような圧力調理には対応していないと説明しています。

牛すじや豆を短時間で柔らかくしたい料理が多い家庭は、シロカや東芝の高圧機のほうが目的に合います。手入れのパーツは内なべ・つゆ受け・内ぶたの3点で、内なべ以外は食器洗い乾燥機に対応しています。


東芝 RCP-30Rは2026年に選んでも大丈夫?

2021年発売のまま、後継機は見つからなかった

まず鮮度の話からです。RCP-30Rは2021年12月中旬の発売で、2026年9月時点の今回の調べでは後継機の発表は見つかりませんでした。

新しい機能は期待できない代わりに、仕様も利用者の声も出そろっている機種だと考えています。

1.8気圧と1.4気圧を料理で切り替える、機能を絞った1台

東芝は発売時のニュースリリース(2021年10月5日)で、1.8気圧の高圧力で調理時間を最大4分の1まで短縮できると発表しています。公式ページでは、玄米は1.8気圧、白米は1.4気圧、という使い分けの例を挙げています。

  • 1台8役(圧力調理2段階・炒める・煮込み・無水・低温・炊飯・保温)
  • 調理容量2.0L/満水容量3.0L、消費電力700W、約4.0kg
  • 自動調理メニュー10種類、手動調理メニュー6種類
  • 予約は自動メニューで3〜12時間、炊飯は白米2〜5カップ

利用者の声から見える傾向

価格.comのRCP-30Rのレビューでは、高圧と低圧を手動で切り替えられる点を魅力に挙げる声が目立ちました。自動メニューは少ないが、普段料理する人なら十分という評価もあります。

同じ価格.comのレビューでは、容量について「2Lは一人暮らしにちょうどいい」「家族向きではないが1食分と割り切れば便利」という感想が複数ありました。分解して洗える清潔さと、そのぶんの手間は引き換えだという書き方も複数見られます。

RCP-30Rが向く人・向かない人

向いているのは、硬い肉や豆を煮る料理が多く、圧力を自分で選びたい人です。「全部おまかせ」より「圧力鍋を電気で安全に扱いたい」人に合っています。

向かないのは、4人分以上を一度に作りたい人と、メニュー数の多さで選びたい人です。この機種は時短家電というより「圧力鍋の失敗を減らす家電」で、そこを取り違えなければ評価はぶれにくいはずです。


シャープの新型ホットクックKN-HW24Kは何が変わった?圧力鍋との違いは?

ホットクックは電気圧力鍋ではない

「電気圧力鍋 シャープ」で調べるとホットクックが並びますが、ホットクックは電気圧力鍋ではありません。シャープ自身が「水なし自動調理鍋」と呼び、食材を自動でかき混ぜる「まぜ技ユニット」で焦がさず仕上げる道具です。

2026年7月29日にシャープが発表した新製品もホットクックで、圧力ではなく「混ぜる・放っておける」方向を伸ばしています。私も最初はシャープの圧力モデルを探しましたが、今は「圧力鍋3社と、圧力を使わない1社」という見方で比べています。

2024年度モデルKN-HW24Hから加わった4つの変更点

ニュースリリースで示された主な変更点は次の4つです。

  • 生成AIサービス「クックトーク」に対応:ホットクックとして初。スマートフォンからテキストや音声で献立相談や使い方を質問できる
  • 「もっとトレー」同梱:底面の開口率がKN-HW24H付属の蒸しトレイ比で約1.5倍。取っ手付きになり、2段調理メニューは30種類
  • 冷凍ストック調理:下ごしらえして冷凍した食材を調理する10メニューを新搭載
  • お手入れ:汚れが取れやすい「らっクリーンコート」を新採用。部品は食洗機対応(内鍋を除く)

買う前に知っておきたい注意書きも2つあります。クックトークが生成したレシピは自動調理に対応しておらず、加熱方法と時間を手動で設定する必要があります。

冷凍ストックも、製品ページの注記では、流水解凍などで手で割れる固さまで解凍してから加熱するとしています。「冷凍庫から出してそのまま」と思い込むと、朝の段取りがずれる部分です。

KN-HW24K/KN-HW16Kの公式仕様

  • KN-HW24K:800W、調理容量2.4L(満水4.7L)、約6.0kg、掲載メニュー197(自動186/手動11)
  • KN-HW16K:600W、調理容量1.6L(満水3.4L)、約5.2kg、掲載メニュー193(自動182/手動11)
  • 共通:最大予約15時間(ごはん類は12時間)、発酵・低温調理35〜90℃、無線LAN対応、希望小売価格はオープン

KN-HW24Kの量の目安は2〜6人分で、これは無水カレーを自動調理できる目安量と注記されています。

調理容量1.6LのKN-HW16Kの今の価格はこちらで確認できます。

圧力鍋とホットクックは「短さ」と「手離れ」で選び分ける

電気圧力鍋は、短い時間で硬いものを柔らかくするための道具です。ホットクックは、火のそばにいなくても混ぜながら仕上げるための道具です。

公式では、2人分が調理時間10〜15分でできる「パパッとおかず」を30メニュー載せています(量を増やすと15分を超えるメニューもあり)。平日の夕方にほしいのが「短さ」なのか「放っておける時間」なのかで、選ぶ家電の種類そのものが変わります。


ふたを開けるまで何分?電気圧力鍋の公式所要時間を並べると

メーカーが公表している「時間の一例」

所要時間はメーカーごとに条件がバラバラで、仕様表だけでは比べられません。各社が分単位で公表している一例を、条件ごと並べました。

機種メニュー・条件(公式)公式が示す時間
タイガー COK-B220うま圧カレー(レシピどおり・23℃環境)開始からふたを開けるまで約27分
タイガー COK-B220/B400うま圧メニューの加圧後減圧完了まで約7分
タイガー COK-B220白米早炊き・1合最短約28分
タイガー COK-B400白米早炊き・1合最短約25分
シロカ SP-MC2D151白米・時短モード・1合約20分
シロカ SP-MC5D151白米・時短モード・3合約22分
シャープ KN-HW24Kパパッとおかず・2人分調理時間10〜15分

東芝RCP-30Rは分単位の一例ではなく、「普通の鍋と比べて最大4分の1」という比率で発表されているため、表には入れていません。

この表から読み取れること・読み取れないこと

読み取れるのは、高圧のシロカも自動減圧を使えば炊飯で20分台に入るという点です。「高圧=待たされる」は、減圧を機械で縮めない機種の話だと分かります。

読み取れないのは、機種どうしの優劣です。合数もメニューも条件がそろっていないので、「シロカのほうがタイガーより早い」とは言えません。

もうひとつ気づいたのは、分単位の時間を最も細かい条件つきで公表しているのが、待ち時間の短さを売りにするタイガーだという点です。時間を強みにする機種ほど時間の条件を細かく書く、という傾向は仕様を読むうえで役に立ちます。

仕様表より先に、いつも作る料理の時間を拾う

平日の夕飯で回す料理は、たいてい3〜4品に固定されます。候補機種ごとに「いつも作る料理」の所要時間と予約の可否だけを拾うと、メニュー数の比較よりずっと早く方向が決まります。

カレーのレシピを探している段階なら、候補機種のカレーのページだけを見比べてみてください。そこで気になった機種の本体レビューに進むのが、遠回りに見えて一番早い順番です。


置き場所はどれが有利?電気圧力鍋の設置面積を容量で割って比べる

公式寸法から設置面積を計算した

置き場所の比較は、幅や奥行を1つずつ見るより、「幅×奥行」の面積で見たほうが判断しやすくなります。各社公式の寸法から、私が面積と「調理容量1Lあたりの面積」を計算しました。

機種幅×奥行×高さ(cm)設置面積調理容量1Lあたり質量
シロカ SP-MC5D15127.5×34.4×28.7約946cm²3.2L約296cm²約5.5kg
シロカ SP-MC2D15124×26×27約624cm²1.6L約390cm²約3.8kg
タイガー COK-B22028.1×27.4×22.6約770cm²1.2L(うま圧)約642cm²約3.6kg
タイガー COK-B40031.9×32.4×25.7約1,034cm²2.5L約414cm²約4.6kg
東芝 RCP-30R28.2×26.6×27.5約750cm²2.0L約375cm²約4.0kg
シャープ KN-HW24K34.5×30.5×25.6約1,052cm²2.4L約438cm²約6.0kg
シャープ KN-HW16K33.0×28.2×24.0約931cm²1.6L約582cm²約5.2kg

東芝の寸法は公式の「外形寸法(取っ手含む)」の値です。タイガーB220の1Lあたりは、うま圧の調理容量1.2Lで割った値です。

「コンパクト機ほど省スペース」とは限らない

置き場所の作り方は電気圧力鍋はどこに置く?設置場所と収納のアイデア実例集にまとめました。

コンパクトな機種ほど場所を取らない、と考えるのが普通です。ところが容量で割ると、結果は逆になりました。

今回並べた7機種の中では、1Lあたりの面積がいちばん小さいのはシロカの5L(約296cm²)、いちばん大きいのはタイガーB220(約642cm²)でした。小さい機種は置き場所こそ少ないものの、置き場所あたりに作れる量は少ない、ということです。

イメージしやすく言うと、シロカSP-MC2D151はA4用紙(約624cm²)ほぼ1枚分です。シャープKN-HW24KやタイガーB400は、A4用紙およそ1.7枚分を占めます。

この計算の使い方と限界

面積が同じでも、奥行が深い機種は調理台の奥行が浅いと手前にはみ出します。面積で候補を絞ったあと、奥行と高さを台と棚の寸法に当てはめてください。

また、公式の寸法はふたを閉じた状態の数字です。ふたを開ける動きや蒸気が出る方向の余裕は、別に見込んでおく必要があります。

2人でカウンターの幅をメジャーで測り、メモを取っているところ
※画像はAIによるイメージ

共働き家庭はどの電気圧力鍋を選ぶ?状況別の選び方

平日の不満別に整理すると

ここまでの公式仕様と利用者の声を、判断の軸ごとにまとめます。

  • 作り置きや4〜6人分の量を優先:シロカSP-MC5D151(同時調理あり)か、タイガーCOK-B400(圧力調理約2.5L)
  • 帰宅後の待ち時間を減らしたい:タイガーCOK-B220/B400
  • 硬い肉や豆を柔らかく煮たい・圧力を自分で選びたい:シロカの50〜100kPa設定か、東芝RCP-30Rの2段階切替
  • 調理中に手を離したい・混ぜる手間を減らしたい:シャープKN-HW24K/KN-HW16K
  • 少人数でコンパクトさ優先:シロカSP-MC2D151か、タイガーCOK-B220

傾向として、同じシリーズでは容量が上がるほど本体価格も上がります。価格は変動するため、比較の最終段階で公式ストアや販売店で確認するのが確実です。

手入れと安全機構で見る差

手入れのパーツ点数を公式に明記しているのはタイガーで、内なべ・つゆ受け・内ぶたの3点です。シャープは部品が食洗機対応(内鍋を除く)で、シロカはふたとパッキンが取り外せる構造です。

安全面では、シロカが「ふたを完全に閉めないと圧力調理がスタートできない設計」と「減圧時の蒸気の勢いを抑える蒸気ふた」を公式に挙げています。安全弁の構造や内なべの扱い、予約できないメニューは機種ごとに違うので、購入前に候補機種の取扱説明書を一度開くことをおすすめします。この記事で取扱説明書に触れるのはここだけにしておきます。

すでに1台持っている人の2台目の考え方

2台目は、同じタイプを買い増すより「足りない役割」を埋めるほうが効果的です。高圧機を持っているなら待ち時間の短いタイガー、圧力鍋はあるが放っておける調理がほしいならホットクック、という組み合わせです。

私が選ぶときに最初にやるのは、今の不満が「時間」「量」「手間」のどれかを1語で決めることです。「時間」なら所要時間の表、「量」なら調理容量と1Lあたりの面積、「手間」ならパーツ点数と食洗機対応、と見る行が自然に決まります。

電気圧力鍋が向かない人

平日にほとんど自炊しない人や、炊飯器の横に置き場所がない人は、どの機種でも満足しにくい可能性があります。一人暮らしで週末にしか料理しないなら、コンロの鍋で足りる場面も多いはずです。

また、電気圧力鍋が引き受けるのは主に「加熱」です。切る・献立を考える手前の作業が重荷なら、カット済み食材が届く食材宅配やミールキットと組み合わせるほうが効く場合もあります。


電気圧力鍋はこの先どこへ向かう?4社の動きから見える流れ

「圧力の強さ」から「待ち時間」へ

2024年のタイガーは、あえて低い圧力を選び、減圧を含めた総時間を短くする方向を打ち出しました。2026年のシロカは、100kPaの高圧を保ったまま自動減圧と同時調理で総時間を削る方向です。

両社のアプローチは正反対ですが、競っている指標は同じ「ふたが開くまでの時間」です。数年前の「何気圧か」という競争から、軸が移っているのが分かります。

「調理の前後」にAIと冷凍が入ってきた

シャープのKN-HW24Kは、加熱そのものより、献立相談・2段調理・冷凍ストックといった調理の前後に手を入れてきました。家電が肩代わりする範囲が「火の番」から「段取り」へ広がりつつある、という動きです。

一方、東芝RCP-30Rは2021年発売のまま、今回の調べでは更新が見つかりませんでした。圧力を切り替えるシンプルな1台として、機能競争とは別の場所にいる機種です。

この流れを踏まえると、今選ぶときの問いは「どれが高性能か」ではなく、「平日のどの時間を家電に渡したいか」になります。


4社の中で候補が絞れたら、最後は電気圧力鍋の選び方7つの基準で条件に落とし込むと決めやすくなります。

まとめ

電気圧力鍋を4社で比べるときは、ブランド名より先に「圧力の強さ」「調理容量」「ふたが開くまでの時間」を見ると、違いがはっきりします。

  • 高圧と容量の幅ならシロカ:全機種最高100kPa、50〜100kPaを選択可能、調理容量3.2Lと1.6L
  • 待ち時間の短さならタイガーCOK-B220/B400:約1.15気圧、うま圧メニューで加圧後約7分で減圧完了
  • 圧力を料理で切り替えるなら東芝RCP-30R:1.8気圧/1.4気圧、2021年発売で機能は絞りめ
  • 手を離せる自動調理ならシャープKN-HW24K:圧力なしの別カテゴリ、2026年9月17日発売でAI・2段調理・冷凍ストックに対応

名前が挙がった4機種の今の価格は、それぞれの販売ページで確認できます。置き場所の寸法と調理容量をメモしてから見比べると迷いません。

置き場所で迷ったら、設置面積を調理容量で割ってみてください。コンパクト機が必ずしも効率的ではないことが、数字で見えてきます。

どれが一番優れているかではなく、あなたの家の平日の不満が「時間」「量」「手間」のどこにあるかで正解は変わります。その1語を決めてから仕様表を開くと、候補は自然に絞れます。


よくある質問

電気圧力鍋で炊飯はできますか?

今回比べた圧力鍋3社はいずれも炊飯に対応しています。公式の表記では、タイガーCOK-B220が白米1〜3合、B400が1〜6合、東芝RCP-30Rが白米2〜5カップです。シロカは時短モードでSP-MC2D151が白米1合約20分、SP-MC5D151が3合約22分としています。

予約調理は何時間までできますか?夏場も使えますか?

最大予約時間は、シロカとシャープKN-HW24Kが15時間(シャープのごはん類は12時間)、タイガーが12時間、東芝RCP-30Rが自動メニューで3〜12時間です。シロカは最初に加熱してから約75℃で保温する方式を採用していますが、どの機種にも予約できないメニューや食材があります。気温の高い季節に肉や魚を入れて長時間置く使い方は、機種ごとの注意書きに必ず従い、不安があれば予約時間を短くするのが安全です。

新型ホットクックKN-HW24Kと旧型KN-HW24H、どちらを選べばいいですか?

KN-HW24Kで加わったのは、クックトーク対応、開口率を高めた「もっとトレー」と2段調理30メニュー、冷凍ストック調理10メニュー、らっクリーンコートの4点です。この4つを平日に使う場面が思い浮かぶなら新型、「火加減とかき混ぜを任せられれば十分」なら旧型も候補になります。旧型を選ぶ場合は、容量や寸法などの仕様をシャープ公式で個別に確認してください。

参照した公式ページ・公的資料

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この記事を書いた人
橘亮介

買ってから後悔する人を減らしたい。それだけのために、このサイトをやっています。

調理家電は、カタログの数字を見比べても決まりません。効いてくるのは容量・置き場所・洗うパーツの数といった地味なところで、たいてい買った後に気づきます。だから公式の仕様を突き合わせて、先に分かる形にしています。

共働きの家事分担をきっかけに、調理家電の仕様を調べ尽くすようになった橘です。数値はメーカー公式の表記を確かめてから書きます。確かめられない数字は書きません。向かない方のことも、はっきりお伝えします。

記事の中で「ここ違うのでは」と思われたら、ぜひ教えてください。

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電気圧力鍋
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